全国の空き家数は、2033年頃には2,150万戸、なんと全住宅の3戸に1戸が空き家になってしまうという民間予測となっています😱
目次
1.”なぜ”空家が増えるのか
今後、増え続けると予想されている、空き家問題には大きく2つの原因があります。
■高齢化
高齢化社会が進む日本全体の問題で、団塊世代の相続が進み、空き家が急速に増加しているため。(相続しない場合も多い)
■経済的理由
空き家所有者自身が空き家の管理や活用について問題を抱えているため。
2.”なぜ”空家問題は解決できないのか
大きく三つに分類しました。やはり一番大きいのはノスタルジックな要因のようです。
たとえ子供たちから管理が大変だという理由などから売却を勧められても、同意してくれる親は多くありません。相続問題に発展した場合でも、兄弟、親族間でも意見が合わず、長い間もめているという声も耳にします。
荷物置き場と割り切ってそのままにしているという所有者さんも多く見受けられます。そんな方は有効に利用していると勘違いされている場合も少なくありません。
■いつか自分で使いたい/思い出を残しておきたい。
昔懐かしい我が家、夏休みのたびに遊びに行った田舎の家は思い出がたくさん。いつか自分が利用したいとぼんやり考えている人は少なくありません。
■どこに相談していいかわからない。
施設に入った高齢者はもちろんですが、相続で空家を所有することになった方の多くは遠方に住んでおり、空家の処遇をどこに相談していいかわからないことも多いようです。親の荷物を処分することも大きなハードルとなる場合も多いようです。
■認知症になっているなど利活用の判断ができない。
認知症を患い利活用の判断ができなくなってしまっている。
所有者が意思表示できない状態では選択肢が少なくなるのは仕方がないですね。
3.”なぜ”空家が増えると問題なの?
自治体目線、近隣住民目線、所有者目線、相続人目線。空家問題はどの目線で見るかで問題点は変わってきますが、実は根っこはつながっています。
どこからみても空家は問題点ばかりです。まずは所有者目線での問題点をまとめてみました。
■老朽化
誰も利用していない住宅は一気に傷んでしまいます。老朽化が進むと屋根や外壁などの建材が剥がれ落ちたり、建物が傾いて倒壊する危険性が高まったりとさまざまな問題を引き起こしてしまいます。
■庭の草木の管理
生い茂った庭木や雑草が景観を乱すだけでなく、草の根や種が周辺の土地に飛散し、近隣にご迷惑を
かけてしまいます。
■害獣の発生
蚊やスズメバチや害獣(ネズミやハクビシン等)を発生させてしまうこともあります。
■違法行為や不法占拠
空家になっている家は、違法行為や不法占拠のリスクが高まります。たとえば、不法占拠者が住んでしまった場合、家主が追い出すために法的手続きを取る必要があります。
■税金
地方自治体によって異なりますが、空家税などの追加費用がかかる場合があります。また、特定空家に認定されると住宅用地に対する固定資産税の減免措置が受けられなくなり、最大で6倍にもなります。
4.まとめ
以上、3つの項目についての”なぜ”をまとめてみました。
空家が空家になる要因は十人十色ですが、その管理義務や責任は間違いなく所有者にかかってきます。
空家を所有することで発生するリスクを軽減するためには、空家のセキュリティを強化し、定期的なメンテナンスを行い、不法侵入や違法行為を防止するために必要な対策を取ることが重要です。
そこにはお金や労力がかかるので、持て余してる所有者さんが多いのが現状です。手放すことも含め、ぜひ、有効に活用することをご検討いただきたいものです。
5.空き家のお医者さんに相談しよう。
所有者さんには一定の責任をもって空家と向き合ってほしいと、空家のおいしゃさんは日々考えています。そして、放置空家を見るたびにもったいないと思ってしまいます。
適正な知識があれば、適正な時期に保全をすれば、維持費用は格段に抑えられます。
そして、大きな声では言えませんが火災保険や補助金を上手に使えばむしろ手持ち金が増える場合もあるんです。
さらに、空家に働いてもらってお金を稼ぐこともできるかもしれません。
あなたが所有している空き家がどんなポテンシャルを持っているか、空き家のお医者さんに相談してみませんか?