藤原和博さん著の良書です。「60歳からの教科書」と言っても、その準備をもっと若いころからやる必要があるのでご注意ください★
目次
1.豊かな老後を過ごすために、まずはゴール設定
タイトルだけ見ると、60歳目前の人に向けて書いた本のように見えますが、実は違います。
それこそ、就活されている学生さんが読んで、腹落ちしてくれれば人生の最良のバイブルに成り得る良書だと思います。
といっても、いくつになっても遅すぎることはありません!
20代でも、30代、40代、50代、60代いつからだって老後の準備を始めることはできます。
ただの老後ではありません!
ゆたかな老後です!!!
ゆたかな老後とはなんでしょう?
昔は60歳以降を余生と呼びましたが、現代では60代はまだまだ現役。
余生は60歳よりもっと先で、さらには平均寿命が延び、、昔よりも余生が長くなっています。
この、余生を豊かにすることが人生の充実度を高めることが出来る。
そのために重要なのが、コミュニティの豊さ。
このコミュニティに投資をするのが40代50代というわけです。
2.豊かな老後を過ごすためにやるべきこと
結論から言うと、裾野作りです。
私の説明で伝えきれるかわからないので、興味がある人はぜひ、藤原和博著「60歳からの教科書」を一読いただきたい。
あなたの人生の山場はいつですか?
明治時代は40代~50代だったそう。
昭和は60~65歳。
令和は山場が何度も訪れる連邦型なんだそうです。
寿命が延び、健康意識が高まり、医療の発達で癌も治癒できるいま、人生の山場は何度も訪れ、何度も何度もピークを迎えることが出来ます。
この山場を”豊かさ”と呼び、何度も山場を迎えることが出来るのは、この山の裾野がより広い人、というわけです。
昔は、家族や会社くらいしかコミュニティが存在しませんでした。
なので、老後の山場を作れる人が少なかったのだと思います。
いまは、いろんな地域活動やサークルやSNSなどで、様々なコミュニティに参加でき、それぞれのコミュニティの中で関係性を築くことが出来ます。
仕事もそうです。
昔は一つの会社に永年勤続することが優秀とされましたが、いまは転職はステップアップであり、より、流動性を求められることもしばしば見受けられます。
この「転職」ですら、コミュニティーづくり、すなわち裾野づくりなんです。
3.豊かな老後を過ごすために、若いころから出来ること
著者は、「希少性」と言っています。
あなたがより希少性の高い人物になり、価値を高めることが、その場の裾野を広げ、新たなコミュニティや新たな山場を創るための次のステップに進むことが出来るのです。
本書では、具体的に「三点魔法陣」を提案しています。
就職してすぐにやりたい仕事につけた人はいますか?
おそらくほとんどいないと思います。
やりたいことをするために、やりたくもない下積みが必要でしたよね?
この、下積みが重要です。
下積みを完ぺきにこなせるようになり、次の異動でもまた下積みから、次の異動でもまた新しい業務を下積みから積み上げていきますよね。
この下積みも1万時間こなすことで、プロフェッショナルになれるのだそう。
人によりますが、およそ3年~5年。
この下積みの大きさが重要なんです。
3つの仕事を点としたときに、この点と点を結び、より正三角形に近い方が、この三角形に高さが出来た時に体積が大きくなります。
この三角錐の大きさが、あなたの希少性になるというわけです。
会社の中で言えば、総務の中で、人事、総務、経理の三点魔法陣を作った人と、会社の中で、総務、営業、生産の三点魔法陣を作った人、どちらが大きな三角錐が作れると思いますか?
もちろん後者ですよね?
わかいうちからこれを心がけていれば、どんどん裾野が広がり、次のステップでもさらに希少性を高めていけるはずです。
人生の節々で起きる山場をより充実させ、常に新しいチャレンジをし、自分の価値を高めていけるというわけです。
4.情報処理力から情報編集力へ
令和では求められるものが変わったと本書では冒頭で語っています。
①情報処理力とは
「正解」を素早く言い当てる力のことです。
これまでの「成長社会」では、
大きいことはいいこと
速いことはいいこと
安いことはいいこと
といったように、みんな一緒の「正解」をたくさん教え込む教育が正しかったんです。
②情報編集力とは
「正解」ではなくて「納得解」を生み出す力のことです。
自分の知識、経験、技術を組み合わせ、他社の知恵や技術もたぐり寄せて、実行しながら修正していく技術のことです。
社会や会社で求められるこの違いに、今の教育はまだ対応しきれていません。これは、自らが社会で身に着けていく必要があるんです。
5.成長社会から成熟社会へ
では、なぜこんなにも急激に求められるものが変わってしまったのでしょう?それは「成長社会」から「成熟社会」へ変わったからだと、本書では指摘しています。
簡単に言うと、「みんな一緒」から「それぞれ一人ひとり」のじだいになったということです。
たしかに、昔はテレビや電話や車も、一家に一台という時代がありました。
いまは、一人に一台が当たり前ですよね。むしろ、携帯電話は一人で2台3台持つ人も珍しくありません。
結婚式の引き出物も、みんな一緒から、個々が選ぶ時代になりました。
こうして、より複雑に、より多様化した社会で、求められるのは「正解」ばかりではなくなったと言えるでしょう。
情報編集力が優れた人が重宝される社会で、その能力が高い人ほど、希少性があり、より大きな山や、よりたくさんの山場を得られるのは当然のような気がしますね。
なるほど。。。
6.置かれた場所で咲きなさい
会社という小さなコミュニティでラットレースをしている場合ではありませんね。
どんな小さな仕事でも、どんな小さなコミュニティでも、与えられた仕事や状況の中で、最善を尽くし、その中でプロフェッショナルになることが大事です。
つまり、どんなに納得のいかない仕事でもポジションでも「おかれた場所で咲きなさい」ということ。
ただただ転職を繰り返すのとは違います。
裾野を広げる転職や異動はあなたの希少性を高めます。
より大きな正三角形を創ることで、よりゆたかな人生が待っているというお話でした。
私も、いままでやったことの無いことを、たくさん経験したいと思わせられました。
ラーメン屋さんとか飲食店の厨房で働いてみたかったな。。。
未経験のアラフィフでは雇ってくれるところがないのが残念です😢
今日は昨日読んだ本について、感想文を書いてみました!
個人的なレビューですのでうのみにせず、本書を読んでみてくださいね♡