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絶対ににお勧めしない軒ゼロ住宅

絶対ににお勧めしない軒ゼロ住宅

近年、スタイリッシュで建築コストを削減できるという理由で人気の軒ゼロ住宅。しかし、思わぬ落とし穴があるのご存知ですか?

1.軒ゼロ住宅とは

いわずもがな、軒の出が全くない住宅のことです。
そして、軒の出とは、屋根が外壁面からはみ出している部分のことです。

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この軒先を出すことで、雨よけになったり日よけになったりして、室内の温度の調整や、外壁の劣化の防止、雨漏りの防止をして、ランニングコストの削減や、建物の劣化を遅れさせることが出来る。

見た目よりも実は重要な役割を担っている、

しかし、いま、空前の軒ゼロブームが到来している。
軒の出が極端に短かったり、本当にゼロの建物もある。キューブ型の住宅がそのいい例です。

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キューブ型住宅

 

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軒ゼロ住宅

 

みてのとおり、外観はすっきりとまとまり、その他にもいくつかのメリットがあることから、人気があるのも納得です。

しかし、軒の出がゼロになるということは・・・
実はデメリットもたくさんあるんです!😱

 

 

2.軒ゼロが人気の理由

軒ゼロが人気な理由はいくつかあります。

■スタイリッシュ

みたまんま、現在の流行です。

■建築コスト

屋根、軒天の面積、破風鼻隠し、雨樋など、屋根に関する建築コストが安く済みます。

■敷地の有効利用

敷地ギリギリに建築できるため、敷地を有効に利用できます。
もしくは、室内の面積を最大化できます。

建築費用を押さえることが出来るので、ハウスメーカー各社でも、建売住宅に採用する会社が多く、消費者にとってトレンドに見えてしまったり、軒ゼロのほうが価格が抑えられるので、自然と売れ筋になっている状態とも言えます。

 

たしかに、買う時や建てる時は割安なのは事実です。
しかし、デメリットを聞いても、軒ゼロを買いたいと思うのか、建築士としては興味があります👀

 

 

3.軒ゼロ住宅のデメリット

ここからは少し専門的なお話になっていきます。

■雨漏りの確率が5倍

通常の屋根の形状は、長年かけて、コストを最大限安くする最良の形状になっています。
雨や雪や台風など、あらゆる気象条件に対応し得る、最良で低価格で押さえられる最も効率的な造りになっているのです。

それが軒ゼロの場合はなんの考慮もされていません。
通常の軒の出の場合と比べて、雨水の侵入は容易になるのは当然のことなんです。

万が一、雨漏りが発生した場合、雨漏りの原因の特定は容易ではありません。
そして、その修繕費も高額になりがちなんです。

■外壁の劣化が早い

軒の出が450程度あるのが一般的です。

通常は軒下を人が一人通れる程度の幅があります。
この軒の出があることで、外壁に直接雨がかかったり、直接日光が当たる部分を少なくできるんです。

特にサイディングは水にとても弱い素材です。
当初はコーディングされているので安心ですが、雨や日光で劣化の速度が速まり、コーディングが劣化してしまった場合は、雨や雪がすぐに染み込んでますます劣化が進むんです。
もちろん、外壁のコーキングも雨や日光で劣化がはやまります。

この、外壁やコーキングの修繕費も高額です。
平均すると年に最低でも10万円以上の修繕費がかかると想定してみてください。

外壁の素材によっては劣化を遅らせますが、建築単価が結局高額になってしまいますので本末転倒ですね😅

■エネルギー効率

軒の出は通常450mm程度あるのが普通です。
本当は900mmあるとより有効ですが、最近ではあまり見かけなくなりました。

お寺や神社に行くと、軒の出が900か、それ以上、さらに板走りがあったりして外壁面から見るとかなり軒が出ているのがわかると思います。
むかしはそうやって軒を出すことで、室内に入る日光の量を調節し、夏涼しく冬温かい環境を作ってきたんです。

軒ゼロの場合はありったけの日光が室内に入りますので、夏のエネルギーは図り知れませんね。エアコンが効きにくくなる可能性も少なくありません。
つまり、ランニングコストが高くなってしまう可能性が高いんです。

夏の間中、毎年、30年40年の間、と考えると、決して軽視できないと思います。

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五重塔(羽黒山)

■窓から雨が入りやすい

軒下は直下の窓から雨水が入るのを防いでくれます。風がない限りは雨が多少降っていても、窓を開けていても何の問題もありませんが、軒ゼロの場合はそうはいきません。ちょっとして雨でもすぐに窓を閉めなければいけませんし、雨が降りそうな日はうかうか窓を開けてはおけませんね。

■エコキュートやエアコンの室外機の劣化が早い

軒下は雨が当たらないため、エアコンやエコキュートの室外機にも直接雨が当たるのを防ぐことが出来ます。風があるとそうはいきませんが、常に雨にさらされるのと比べると、劣化の速度は全く違ってきます。
エコキュートやエアコンが壊れた場合、修理や交換の費用や、不具合のたびに業者を手配する手間や、修繕するまでの間の不便など、不利益のほうがより目立ちます。

 

わかりやすいデメリットをいくつか挙げてみましたが、これを読んでも軒ゼロ住宅に魅力がありますか?

 

 

4.まとめ

私はこの記事を書きながら、やはり、軒ゼロはメリットよりデメリットが大幅に上回るなって確信しました。

デザインは流行によって変わりますし、
メンテナンスの手間や費用を考えると、デメリットが突出しすぎています💦

目先の費用や、聞こえの良い営業トークに転がされて軒ゼロを選ぶと、後々後悔するかもしれません。

お家選びは本当に大切です。
しっかり勉強して、納得して購入していただきたいですね🥰

みなさんのお家づくりを応援しています❣

 

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さくまさちこ

さくまさちこ

職人一家で生まれ育ち、自然と建築業界に身を置くようになってはや30年。
宅地建物取引士
賃貸不動産経営管理士
2級建築士
既存住宅状況調査技術者
住環境福祉コーディネーター2級
競売不動産取扱主任者
ヨガインストラクター
3つの国家資格と、その他の資格をいくつか持ち、 不動産に関する総合的な知識と経験を活かして、 お客様のお家のお困りごとをお伺いして、 資産を守るお手伝いをしています。

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