不良在庫とは、在庫、売れる見込みがない商品のこと。
対して、必要な商品や新商品が優良在庫と呼ばれます。
では空き家はどちらでしょう?
1.不良在庫とは
不良在庫とは、将来的に販売できる目途が立たず自社の損失になる可能性がある在庫のことを指します。
需要以上に商品を生産してしまったり、過剰発注が原因で売れ残ったりすることで発生します。
また、トレンドを過ぎた商品や賞味期限切れの商品、初期不良が見られる商品も不良在庫に含まれます。
つまり、倉庫や売り場を占拠しているのに売り上げや利益を生み出さないものといえます。
反対語は優良在庫かな?
こちらは売り上げや利益を生み出すものを指します。
2.空家は不良在庫???
では、空家は不良在庫なのでしょうか?
いいえ。
空家は必ずしも不良在庫とは言えません。
空家とは、建物や住居が現在使用されていない状態を指します。
しかし、人が住んでいなくても、物置にしていたり、田舎に帰省した際に数日宿泊したり、なにかしらで利用している場合もあります。
この場合は、空き家とはいえ、いくばくかの価値があるように見えるかもしれません。
とはいえ、何かしらの用途で使用されているかどうかで、空家が不良在庫か優良在庫かを判断することはできません。
不良在庫となるかどうかは、その建物や住居が適切に管理されているか、必要なメンテナンスが行われているか、そして最も大事なのは、あなたに利益をもたらしているかによります。
あなたの所有する空家は、あなたにとって不利益をもたらしてはいませんか?
空き家を所有し続けるということは、継続して管理費用や修繕費用、税金などが必要になります。
物置として「使っている」と思っていらっしゃる方、
物置代わりにレンタル収納を利用したほうが結果的に安くないですか?
そもそも、その荷物はあなたや家族にとって必要なものですか?
帰省の際に宿泊先として「使っている」と思っていらっしゃる方、
普通に帰省先のホテルを利用したほうが結果的に安くないですか?
年に数回帰省するたびに大掃除や布団を清潔にしたり、不要な労力を使っていませんか?
定年退職後にその空き家に「自分が住みたい」と思っていらっしゃる方、
それまでの維持費や税金を考えると、一度空き家を手放し、
必要な時に購入されたほうがお得ではないですか?
このように、空家が不良在庫となるかどうかは、その管理や将来の利用計画によって異なります。
あなたの所有する空家はどちらでしたか?
3.空き家を優良在庫にするためにはどうすればいい?
空き家を優良在庫として活用するためには、以下のようなアプローチが考えられます:
- リノベーションや改装▶空き家を新たな住宅や商業施設として再利用することが有効です。
- 賃貸や売却▶空き家を賃貸や売却商品として市場に出すことで、使いたい人に使ってもらう。
- コミュニティ活用▶空き家を地域のコミュニティ活動や社会的なニーズに応えるために活用する。例えば、地域の図書館、共同作業スペース、文化センター、地域活動の拠点などとして使用することで、地域の活性化や社会貢献を促進できます。
- 住宅確保が困難な人への貸し出し▶高齢者、シングルマザー、外国人などの住宅確保が困難とされている世帯への住宅供給で社会貢献ができる。
これらのアプローチを組み合わせながら、地域の需要や条件に合わせた戦略を立てることが重要です。
もちろん、どのような選択をしても、多少なりとも資金の支出は必要になります。
しかし、不良在庫を所有し続けることは、あなたが持ち続ける苦悩は無くならないばかりか、さらなる資金の支出につながってしまうこともあり得ます。
空家の期間が長くなるほど、建物は老朽し、価値は下がり、継続して管理費用や修繕費用が必要になります。
不動産を所有し続ける限り税金を払う必要がありますし、古くなればなるほど売却も難しくなります。
できる限り早めの対策が重要になってきます。
4.まとめ
空家は不良在庫にも優良在庫にもなり得ます。
優良在庫になればあなたにとって利益をもたらしてくれますが、不良在庫になってしまうと思い通りの運用や売却すら難しくなる場合もあります。
不動産は放置すればするほど価値が下がります。
あなたにとって有利に計画を進めるためには、できる限り早く、空家に向き合うことがとても効果的です。
そして、不良在庫で倉庫がいっぱいになってしまっては、優良在庫を入れるスペースがありません。
あなたにとって、空家が不良在庫になってしまっている場合、そのせいで優良在庫を逃してしまっている可能性も考えられます。
不良在庫を手放すことで大きな解放感と利益が舞い込むかもしれません。
5.空き家のお医者さんに相談しよう。
所有者さんには一定の責任をもって空家と向き合ってほしいと、空家のおいしゃさんは日々考えています。
そして、放置空家を見るたびにもったいないと思ってしまいます。
適正な知識があれば、適正な時期に保全をすれば、維持費用は格段に抑えられます。
あなたが所有している空き家がどんなポテンシャルを持っているか、空き家のお医者さんと一緒に考えてみませんか!?
ご相談お待ちしています☺🌸