田舎の実家じまい①では、荷物の整理の仕方とその重要性をお伝えしました。過去記事はコチラ
今日はその次のステップをまとめました。
目次
1.家じまいには修繕と清掃が必要
もう使う予定がないのに、修繕や清掃が必要なの❓❓❓
という気もするかもしれませんが、家の修繕と清掃は、田舎の実家の家じまいプロセスにおいて極めて重要なステップなんです!
このステップを通じて、お家の状態を整え、将来の販売、賃貸、譲渡などのために準備し、家じまいプロセス全体をスムーズに進行させることができます。
これをするとしないとでは、第3者にとっての価値が全く変わってくるんです。
つまり、価値のあるお家に見える❣
ということですね😍
2.家じまいに必要な家の修繕と清掃とは
みなさんなら中古住宅を購入する際、どんな家を買いますか?
逆に、どんな家は買いませんか?
それが家じまいに必要な家の修繕の「答え」なんです!
①外部の修繕
家じまいで最初に考慮すべきは、建物の外部です。
外壁、屋根、窓、ドアなどを点検し、修繕が必要な箇所を特定します。
屋根の漏水や外壁のひび割れ、窓やドアの不調などは、修復が必要です。
また、外壁の塗装を施し、外観を美しく保ちましょう。
これらの修繕は、家の魅力を高め、売却価値を向上させます。
特に、雨漏りのある家は価値が著しく下がりますので注意が必要です。
②内部の修繕
家の内部も詳細に点検し、修繕が必要な箇所を特定します。
床や壁の傷、配管の漏水、電気系統の問題、エアコンや暖房の故障などが含まれます。
必要に応じて、専門家を雇って修繕を行い、家の安全性と快適性を確保します。
内部の修繕は、家の内部の状態を維持し、将来の入居者にとって魅力的な場所を提供します。
最近はリノベーションの流行で、内装は汚れていても、価格が安い方が売れやすい場合もあります。
専門家に相談して、どちらが売りやすいか決めてから、修繕されることをお勧めします。
③配管と電気系統の点検
配管と電気系統は、家の基本的な機能を担っています。これらのシステムを点検し、古くなったパイプや配線、不調なトイレや蛇口などを修繕または交換します。電気系統も最新の安全基準に合致していることを確認しましょう。これにより、新しい入居者が快適に暮らせるようになります。
こちらも、買主様がリノベーションされる場合には必要のない時もあるので、専門家に相談して修繕したほうがよろしいかと思います。
④清掃
家じまいに伴い、家全体を徹底的に清掃することが不可欠です。
家の各部屋、壁、床、天井、窓、ドア、キッチン、バスルームなどをきれいにしましょう。
特に、長い間使用されていなかった場合、ホコリやカビの除去が重要です。プロのクリーニングサービスを利用することも検討できます。清掃を通じて、新しい住人が入居する準備が整います。
清掃された家を内覧していただいた方が成約率も上がります。
売るにしても貸すにしても清掃されることをお勧めします。
⑤庭園と外部エリアの手入れ
家の周囲の庭園や外部エリアも忘れずに手入れしましょう。草むしり、植物の剪定、外部エリアの清掃を行い、庭園を美しく整えます。また、必要に応じてフェンスや門の修繕を行い、セキュリティと美観を向上させます。
こちらも、買主様がどのように敷地を使うかはわかりませんので、最低限、こぎれいに整える程度でよろしいかと思います。
荒れ放題のお庭は買主様や近隣の住民の皆様には悪印象を与えてしまいます。
害虫や害獣の被害にもつながりますので外部のお手入れは意外と重要な要素です。
⑥安全性と法令の遵守
家の修繕と清掃において、安全性と法令の遵守も最優先事項です。建物の構造や設備が現地の建築規制に準拠していることを確認し、必要な許可を取得します。また、安全対策として、煙感知器や二酸化炭素検知器を設置し、火災やガス漏れなどからのリスクを軽減します。
こちらも買主様次第では不要な場合もありますので専門家に相談してみてください。
3.家じまいは専門家と二人三脚で行いましょう
家の修繕と清掃は、田舎の実家の家じまいの成功に向けた重要なステップです。
これらのステップを遵守することで、不動産の価値を維持し、新しい入居者や所有者にとって安全で快適な環境を提供できます。
専門家のアドバイスを受けながら、計画的に進めましょう。
不動産の周辺環境や不動産の現況によって、家じまいの方向性も大きく変わる場合があります。
価値のある不動産ばかりではない可能性も大きいです。
そして、価値がある(使い道がありそうな)不動産であっても、自宅として購入するのか、貸家として購入するのかでも、物件選びの基準や希望の価格帯が異なってきます。
また、現況の状態によってはそのまま住めるものや、ある程度のリフォームが必要な場合もあるでしょう。
売主でどこまで修繕費用負担するのか、それとも、現況有姿で売買し、買主で費用負担するのかで、売買価格も変わってきます。
売買価格が変わるということは、仲介手数料や税金にも違いが出てくるということです。
このあたりも個人では想定しきれないこともありますので、早めに専門家に相談頂き、方向性を決めることが望ましいと思います。
4.空き家の期間と乾杯のあいさつは短い方がいい!
華大さんのギャグですが、知ってますか?笑
なぜか、空き家が売却されずに放置される事例がとても多いんです。
街を歩けば空き家ばかり、そんな廃墟化した街並みが増え、社会問題にもなっています。
近年の物価の上昇で中古住宅の価値が見直されつつあり、中古住宅のニーズも高まりつつあり、空き家を売るなら、今でしょ!(もちろん、林修先生のパクりです)状態になっています。
何年も放置した空き家と、空き家になったばかりの空き家、
どちらが手放しやすいと思いますか?
どちらが高値で売れると思いますか?
答えは、もちろん、空き家になったばかりの空き家です。
今と5年後、どちらが多く修繕費がかかるか考えたら明白ですよね。
5年後はいまより建物は劣化しています。
当然、見た目も古くなっていますし、修繕費も多くかかります。
家じまいは一日でも早い方が良いんです。
5.まとめ
空き家を所有されている方でも、2種類いらっしゃいます。
一つ目は、空き家を時々使う人。
帰省の際に親族が使っている場合です。
もう一つは、空き家を物置にしてしまう人です。
片付けなければ・・・と言いながら、年々荷物が増えている空家も少なくないんです。
結果、手放したいときに手放せない、
すでに価値がなくなっている
なんていうことも大いにあり得ます。
誰に相談していいかわからない。
ごみをどこに捨てていいかわからない。
時間がなくて見に行けない。
出来ない理由は他にもたくさんあります。
そんな人ほど、専門家にご相談頂くのが有効です。
実家じまいの先には、明るい未来が必ず待っていますので、ひとつづつ、進めて行きましょう🌈🌈🌈
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