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7年ぶり!人口移動調査結果が発表されたよ!

7年ぶり!人口移動調査結果が発表されたよ!

『第9回人口移動調査』(2023年厚生労働省調査)の結果が発表されました!
新型コロナウイルス流行により、7年ぶりの実施となった今回の調査。
この間、人口はどのように移動したのでしょうか❓❓❓

 

1.人口移動調査とは

人口移動調査は、日本の人口移動の実態とその背景を明らかにし、将来の移動の傾向を予測するための基礎データをとることを目的とした調査です。

この調査のおもしろいところは、ライフイベント(出生・学校の卒業・就職・結婚等)ごとの居住地、現住地への移動理由や将来の移動可能性まで把握することができるところ。
さらに、今回の調査では、新型コロナウイルス感染症の拡大による引っ越しへの影響や、複数の生活拠点に関する調査項目が新たに設けられたので、注目してみました!

2.5年前から居住地が移動した人は23.3%

まず、単純な人の動きを見てみると、5年前の居住地が現在の居住地と異なる人の割合(5歳以上)は23.3%で、第8回調査(2016年)の22.4%と比べると、0.9%の上昇となりました。

気になる都道府県別は・・・

 

【わが山形県のばあい】

5年前の居住地が現住地と異なる人の割合は沖縄県(34.4%)が最も高く、東京都、茨城県、神奈川県、埼玉県が続きます。
東京都とその近隣県では、国外を含む県外から移動した人の割合も高くなっています。

一方で、山形県は移動した人の割合が低い!
しかも県外からの流入が、前回調査時から比べて著しく低くなっています!

この結果をどうとらえたらいいのか。
住みたい街ランキング上位の鶴岡市があってなお!
こんなにひくいとは~😱

コロナ過でのコロナ感染状況が著しく他県より被害が大きいなどのニュースもなかったはずなのになぜなのでしょう❓❓❓

 

3.コロナによる影響

今回の調査で新しく加わった調査項目として、コロナ禍による影響があります。
具体的には、「新型コロナウイルス感染症拡大による引っ越しへの影響として最も当てはまるものをお答えください」という質問項目に対して、6項目から回答を選択。
結果は以下のようになりました。

結論から言うと、99%が
「影響なし」
と、回答しています。

影響ないんか~い🍷😆

新型コロナウイルス感染症拡大による引っ越しへの影響(%)

1 引っ越さなかった(もともと予定なし)84.9%
2 予定の場所に引っ越した5%
3 引っ越し先を変えた0.1%
4 引っ越しの予定を取りやめた0.1%
5 予定はなかったが引っ越した0.4%
6 その他(引っ越し時期を変えた等)0.3%
7 不詳9.2%

このうち1と2を「コロナの影響なし」
3〜6を「影響あり」
と考えた場合、引っ越しにコロナの影響があったのは約1%と考えられます。

これだけならほとんど影響がなかったように見えますが、
3~6の「移動を予定していた人」
で、予定を変えた人の割合は4.1%であることから、
「移動を予定していた人のなかでは一定の影響があったことがうかがえる」
とまとめています。

・・・地味に影響は受けている模様です。

 

4.複数の生活拠点

こちらも今回からの調査項目「複数の生活拠点」ですが、全体の5.1%が「持っている」と回答!!
結構いますね。
たしかに、身の回りにも複数拠点生活者、数人います。

以前のデータが無いため、増減は不明ではあるものの・・・
結果はとても興味深い。

結果的には
拠点の数は居住を含め2拠点が8割を占めたなか、

◆男女別  男性5.8%>女性4.4%
◆年齢別  80代>55-59歳=20-24歳

という結果となりました。

別の生活拠点を持つ目的は

「家族と暮らす」が21.4%
「仕事・学業」が21.0%
「その他」11.5%
「家族・親族の介護・支援」6.9%
「生活の質」4.8%
「病院・施設等への入所」2.4%

生活の質を目的とした多地域居住が注目されがちですが、そのようなケースは少数。
多くは仕事・学業や家族と別居住、介護といった非自発的な理由によるものであることがわかりました。

そして、高齢になるほど、別の生活 拠点があるが、その目的を記載していない割合が増えています。

たぶん、一定の高齢者富裕層は別荘とか目的もなく持ってるんだろうな😆
こんな年寄りになりたいわ~💕

 

まとめ

今回の調査では、思いのほかコロナの影響は一見なかったように見えます。
が、人々の生活習慣や生活スタイルに影響があったことは、明らかになったような気がしています。

また、60代で家族の移動が多い、
80代で転居移動が多いのも納得です。

60代になると親を引き取り、介護が始まるということですね。

さらに、80代でお子さんのご家庭で引き取られるか、施設へ転居するかで引っ越しの可能性が高いということもわかりました。

これがわかっていれば、のちのちの空き家予備軍がどの程度あるのか、絞れそうな気がします。
早いうちの対策を、ご家族や自治体では考えてほしいものです。

参考
第9回人口移動調査 結果の概要

 

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さくまさちこ

さくまさちこ

職人一家で生まれ育ち、自然と建築業界に身を置くようになってはや30年。
宅地建物取引士
賃貸不動産経営管理士
2級建築士
既存住宅状況調査技術者
住環境福祉コーディネーター2級
競売不動産取扱主任者
ヨガインストラクター
3つの国家資格と、その他の資格をいくつか持ち、 不動産に関する総合的な知識と経験を活かして、 お客様のお家のお困りごとをお伺いして、 資産を守るお手伝いをしています。

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