今日は空き家を活用するために必要なリフォームや、リノベーションについて記事をまとめたいと思います。
わたしは山形県庄内地方で、空き家の活用や、空き家のリフォーム、リノベーションのアドバイスをしている空き家のお医者さんをしています。
全国的に大きな問題となっている空き家問題ですが、2033年には全国の住宅の1/3が空き家になると予想されています。
ただただ取り壊される日を待っている空家たちを、一軒でも多く救いたいと日々考えていますし、空き家の再生を考えている方にとって、費用対効果の高い活用方法の提案をしています。
目次
1.空き家を活用して店舗に!
わが町でも空き家は深刻な問題となっており、かつては賑わっていた商店街が、現在ではシャッター街となっています。
そんな中、空き店舗の再利用に補助金を出すなど、自治体でも空き店舗解消に尽力してくださっています。
ひと頃に比べると、少しシャッター街に活気が戻ってきているように感じます。
そして、地域の空き店舗や空き家を活用しての開業を計画されている起業家のみなさんは、地域の景観改善と経済活性化につながる素晴らしい取り組みをされていると思います。
これから起業される予定の方や、現在物件探しをされている方には、リノベーションによって空き家を魅力的な店舗に変えることは、地域の活性化に大いに貢献できるチャンスだと、知っていただけたら嬉しいです。
この記事では、低予算で効果的なリノベーションの提案をご紹介します。
ぜひ、空き家を活用して店舗をオープンしたいと考えている方にとって役立つ情報となることを願っています。
2.リフォーム?リノベーション?どっちが最適?
空き家や空き店舗を再生して店舗にする場合、リフォームかリノベーションは必ずに必要になると思います。
予算に合わせた物件選びも大切ですが、使用用途に合わせた工事の選択も、起業の準備にはとても重要になります。
あなたの事業に必要なのはどちらですか?
■リフォーム
リフォームは、既存の建物や空間を改善するための修繕や更新を行う際に適しています。
具体的には、以下のようなケースが挙げられます。
内装の一部を改修して、店舗やオフィスなどの商業施設を改善する。
古くなったキッチンやバスルームを新しくリフォームする。
床や壁の張り替え、塗装などを行って、住宅やオフィスの見た目や機能を向上させる。
設備の修理や更新を行って、効率的な環境を作り出す。
■リノベーション
一方、リノベーションは、建物や空間を大規模に改修・再生する際に適しています。
具体的には、以下のようなケースが挙げられます。
古い工場や倉庫を改装して、カフェやギャラリーなどの新しいコンセプトの店舗にする。
空き家や廃墟を再生して、ホテルや共同住宅などの新しい住宅施設に変える。
古い建物を近代的なオフィススペースにリノベーションして、新しい企業の拠点とする。
買い物センターやエンターテイメント施設を建て替えずに、既存の建物を改修して新しいテナントを受け入れる。
3.改修計画の立て方
■レイアウトの最適化
まず始めに、効果的なリフォームを実現するためには、店舗のレイアウトを最適化することが重要です。
いわゆる、動線ですね。
空き家の広さや形状に合わせて、スペースの使い方を考えましょう。
壁を取り払ってオープンな空間にすることで、より広々とした印象を与えることができます。
また、天井の高さを活かして二階席を作るなど、空間を有効活用するアイデアも検討してみてください。
■照明の工夫
照明は、店舗の雰囲気を大きく左右する要素です。
予算を抑えながらも効果的な照明を取り入れる方法として、LED照明の活用がおすすめです。
LED照明は消費電力が少なく、長寿命でありながらも明るさや色温度の調整が可能です。
適切な照明を使うことで、商品や空間の魅力を引き立てることができます。
■ファサードのリノベーション
店舗の外観は、顧客の第一印象を左右する重要な要素です。
低予算で効果的なリフォームを実現するためには、ファサードのリノベーションを考えてみましょう。
例えば、外壁の一部をペイントすることで、新たな印象を与えることができます。
また、緑化の取り入れや看板のデザインなども、魅力的な外観を作り上げる上で有効な手段です。
4.まとめ
使用用途に合わせた店舗の改修計画。
それに合わせた資金計画。
どちらも大切な要素で、
店舗選びには切り離せない重要な要素です。
そして、
お金をかければ満足する成果になるわけではありません。
努力でもどうにもなりません。
計画とセンス。
そして費用対効果。
何が必要で、何が不要か。
見極めることが大切です。
そして、信頼できる専門家に相談することも重要です。
みなさんの店舗選び、修繕計画、店舗運営が実りのあるものになるよう、空き家のお医者さんも応援しています💪
5.空き家のお医者さんに相談しよう
所有者さんには一定の責任をもって空家と向き合ってほしいと、空家のおいしゃさんは日々考えています。
そして、放置空家を見るたびにもったいないと思ってしまいます。
適正な知識があれば、適正な時期に保全をすれば、維持費用は格段に抑えられます。
そして、大きな声では言えませんが火災保険や補助金を上手に使えばむしろ手持ち金が増える場合もあるんです。
さらに、空家に働いてもらってお金を稼ぐこともできるかもしれません。
あなたが所有している空き家がどんなポテンシャルを持っているか、空家のお医者さんに相談してみませんか?