目次
1.建築基準法改正の目的って?
2025年 建築基準法が改正されることを国土交通省が発表しています。
この改正は、現存する建物をもっと安全に、もっとエネルギー効率の良いものにするための取り組みです。省エネ性能の向上や建物の安全性確保、そして木材の使用促進が主な目的となっています。
一見、素晴らしい法改正に見えますが、実際は・・・
素晴らしいばかりではありません!
消費者のみなさんには大きな負担となる部分もあるんです。
2.建築基準法改正の主な内容
a)小さな建物でも建築確認が必要に
これまで、小さな木造の建物は建築確認申請を省略できる「4号特例」がありました。でも、2025年からはその特例がなくなります。つまり、小さな家やお店を建てる際やリフォームする際も、しっかりと安全性をチェックすることになるんです。
🏠 具体的には:
建物の大きさに関わらず、リフォームの規模に関わらず、すべて審査の対象になります。建物の安全性を、より丁寧に確認するようになります。
🏠 影響は:
価格、工事期間など、多大な影響がありそうです。
これについてはまた改めて記事にしますのでお待ちくださいね!
b)木造建築の安全性がさらにアップ
木造建築の安全性を高めるため、構造計算の方法が少し変わります。
🌲 どう変わるの?
高さ16メートル以下、3階建て以下の木造建築は、簡単な構造計算で設計可能になったので、二級建築士でも設計や工事監理ができるようになりました。
ただし、300㎡を超える木造建築は、より詳細な構造計算が必要になります。
c)省エネルギー基準が必須に
2025年以降、新しく建てる住宅やオフィス、店舗などは、すべてエネルギー効率の基準を満たさなければならなくなります。
🌍 この変更の意味
一言でいうと、SDGSでしょうか?
-
地球にやさしい建物づくり
-
エネルギー消費量の削減
-
光熱費の節約
🌍 影響は?
SDGSと言えば聞こえはいいですが、実際は基準が上がれば上がるほど建築費用も上がります。そして、消費者の選択の自由の幅が無くなったといえます。
リフォームを考えている方に影響する主なポイント
1. リフォームにかかる費用が増える可能性
正直に言うと、この改正によってリフォームの費用が少し高くなる可能性があります。特に注意が必要なのは、構造計算です。これだけで数万〜数十万円ほどかかることがあるんです。
リフォームを計画している方は、このコスト増加を事前に予算に織り込んでおくことをおすすめします。「あれ?思ったより費用がかかる…」とならないように、余裕を持った準備が大切です。
2. リフォームの工事期間が長くなるかも
建築確認申請や構造審査が必要になるため、工事全体のスケジュールが少し長くなる可能性があります。リフォームを楽しみにしている方にとっては、少しイライラするかもしれませんね。
特に、キッチンやバスルームなど、生活に直結する部分のリフォームを考えている方は注意が必要です。工事期間が長くなると、日常生活に影響が出る可能性があるからです。
3. 古い家のリフォーム、少し難しくなるかも
特に築年数の経った家のリフォームが、これまで以上に難しくなる可能性があります。大規模なリフォームを行う際には、建築確認申請が必要となり、多くの場合で実施が困難になると考えられています。
4. 省エネ性能が重視されるように
この改正では、省エネ性能により一層の注目が集まります。断熱材の選択や、窓、エアコン、給湯器などの設備に関して、より高い基準が求められるようになります。
これは直接的にリフォーム費用の高騰につながります。
リフォーム屋さんが儲かるという意味ではありません。
材料屋さん、もっと言うと、大手のメーカーが儲かるシステムなんです。
ココだけの話、政治とお金の匂いがプンプンしますね😆
リフォームを成功させるためのアドバイス
-
事前準備が鍵 改正後に必要になる追加費用や手続きを、早めに調べておきましょう。
-
信頼できる業者を選ぶ 新基準に対応できる、信頼できる工務店やリフォーム会社を探しましょう。口コミや評判、実績を参考にするといいでしょう。
-
省エネ性能を意識する 単にデザインや見た目だけでなく、エネルギー効率の良い設備や材料を選ぶことを考えましょう。
-
余裕を持ったスケジュール 工事期間が長くなる可能性を考慮し、余裕を持ったスケジュール設定をしましょう。
-
専門家に相談する 不明な点や心配なことがあれば、専門家に相談することをおすすめします。
まとめ
2025年の建築基準法改正、少し難しく感じるかもしれません。
でも、これは私たちの暮らしをより良くするための前向きな法改正なんです。情報をしっかり集め、事前に十分に計画をすることが大切です。
リフォームはゆたかな暮らしを叶えるチャンス。
新しい基準を上手に活用して、より快適で安心な住まいづくりを楽しんでほしいです。
分からないことがあれば、専門家に相談して、一緒にゆたかにくらせる住まいを作り上げていきましょう!
家族みんなが暮らしやすく、持続可能で、生活コストを圧迫しない、これが空き家のお医者さんが提案する、「良い家」すなわち「ゆかたな家づくり」です。
お客様のご家族みなさんのご希望を叶える、家づくりがしたいと思っていますし、住宅のプロとして、お客様がより、生きやすくなるプランをいつでも提供できるように在りたいものです。
建築士の目線で
宅建士の目線で
古家を愛するファンとして
そして、女性ならではの細やかな心遣いで
所有者様の資産を守るお手伝いをしています。
空き家に関するご相談承っていますので、画面右下の+マークか、
お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください