山形県庄内(鶴岡市・酒田市)での空き家再生・活用。補助金・節税のアドバイスをする空き家のお医者さん

3Dプリンターで家づくりは主流になるのか

3Dプリンターで家づくりは主流になるのか

技術の進歩により、3Dプリンターで家を作る時代がいよいよ迫っているようです。

しかし、台風の多い地域や、積雪の多い地域への普及はどの程度現実的なのだろうか。

1.食いっぱぐれのない衣・食・住産業はまぼろし?

人間にとってなくてはならないと言われてきた、衣食住。
たしかになくなるものではないが、その産業そのものは必要なくなる時代が迫っているのかもしれない。
農業については(私には)未知だが、衣と住に関していえば、今ほど多くの人がかかわる必要がなくなる時代が間もなく来る気がしている。

AIを使いこなせる技術と、ITを操る技術者が一握りいれば、衣も住も成り立つ気がしている。

ほんとうにドラえもんの時代に突入したんだと感じている。
衣食住に関する仕事は、食いっぱぐれはないと思っていたが、もうそんな時代ではないのかもしれない。

 

 

2.3Dプリンターで家づくりする時代が来た?

詳しいことは知らないが、技術的にはすでに3Dプリンターで家を作ることは可能でしょう。
素材はわからないが、何かしらの素材を用いてある一定の耐久性があれば家づくりは可能だと思う。

敷地の形状、道路付け、方角、家族構成がわかれば、ある程度の間取りはAIが簡単に設計してくれるだろう。
そうなればもはや設計者は必要ない。

地域に合った資材を使用し、一定の構造耐力を保つことが出来れば、3D7プリンターで家を作ることも可能でしょう。
そうなれば、現場管理者も現場で働く職人さんも必要ない。

こうやって、人間の仕事がどんどんなくなっていくというのは、遅かれ早かれ起こる事実に違いない。

では、人間の建築に対する専門的な技術や知識は本当に必要ないのか?
だとしたら、本当に寂しい。

 

 

3.3Dプリンターでの家づくりがまだ一般化しない理由

3Dプリンターでの家づくりが一般化しない理由は、地域性への対応力と、価格だと思われる。
何度も言うが、詳しいことは知らないので、あくまでも推測の域を出ない。

住まいに関していえば、まだ、耐震性や耐風、耐雪の観点で全国的な普及が難しいのではないかと思う。

素材によっては軽すぎたり、重すぎたり、固すぎたり、柔らかすぎたりして、耐久性をたかめることは、価格の高騰や、それを制作する技術者の知識やプログラムにも専門性がさらに必要になるのではないだろうか。

自然災害だけでなく、防錆や防虫など、いろいろな観点で、素材を使い分ける必要があると思われる。

遊牧民族が住むテントのような家(?)くらいならひょっとしてもう作る技術はあるのかもしれないが、果たして、建築物として、役所で確認申請が下りる日が来るのだろうか?

固定資産税や相続税などの財産を守る法律にも影響があるだろう。

そう考えると、まだまだ実現は遠いような気もする。
あくまでも、個人的な予測なので、軽く聞き流してほしい。

 

 

4.3Dプリンターで作る家が普及するには

日本人は特に、変化を嫌う民族のような気がする。
少なくとも、自分はそうだ。

笑われるかもしれないが、
レーシックも怖くて受けていない。
便利なことは分かっているのに。

いずれ、法律的にも、性能的にも、安全面でも、価格的にも、現在の家づくりと同等の競争力になったとき、3Dプリンターで作る家は一般化するだろう。

しかし、日本人はすぐにはきっと飛びつかない。

一定数の先進的な人々が、ある程度の安全性を立証したのを横目に見ながら、恐る恐る広がっていくだろう。

そしてある一定の時がきたら、一気に広がり、一気に常識は覆る。

いまの10代の人たちが、子育て世代になり、マイホームを建てる頃には一気に広まるのかもしれない。

新しいものに嫌悪感のない、若い世代が先陣を切る気がする。
わたしがまだ建築業界で生計を立てている間にその時代が来ることが、楽しみなような、恐ろしいような、複雑な気持ちです。

 

 

5.常識は変わる

携帯電話が出始めたころのことを思い返してみた。
最初は無線機のようなでかい電話だった。
とはいえ、無線で、持ち運びができることは画期的で、とはいえ、本体価格も高く、通話料もべらぼうに高かった。
お金持ちのための道具という印象だった。

しかし、それから10年で、国民1人1台時代がやってきた。
さらに10年たった今では、携帯の2台持ちは珍しくないし、IPADやPCも一家に1台あっても当たり前、町を歩けば無線のWI-FIが飛び交っている。

20年でこんなにも常識が変わることを、私たちは目の当たりにしてきた。

今は普及が難しく思える3Dプリンターで作る家も、20年後は当たり前になっていても何ら不思議ではない。

願わくば、私が仕事をしている間は、建築の業界でわたしが必要とされる人材でありたいと願う。

こうなったら、建築家は、AIとITの勉強もしておく必要があるかもしれない.。
なんだったら、鉱物とか鋼物の強度や成分などの分野にも精通する必要があるかもしれない❓❓❓

言いたくないけど、いやな時代だな😱

さくまさちこ

さくまさちこ

職人一家で生まれ育ち、自然と建築業界に身を置くようになってはや30年。
宅地建物取引士
賃貸不動産経営管理士
2級建築士
既存住宅状況調査技術者
住環境福祉コーディネーター2級
競売不動産取扱主任者
ヨガインストラクター
3つの国家資格と、その他の資格をいくつか持ち、 不動産に関する総合的な知識と経験を活かして、 お客様のお家のお困りごとをお伺いして、 資産を守るお手伝いをしています。

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