辛辣かもしれないが、サラリーマンなら誰もが感じたことがあるあの疑問にお答えしよう。
そしてすべてのサラリーマンがいつまでも有能でいられる方法にも触れていきます。
1.無能な上司が生まれるわけ
なんでこんな無能な人がこの役職にいるんだろう?
と、思ったことありますか?
わたしはあります。
終身雇用や年功序列が当たり前だった日本の社会では、それは避けようもなかったのだろうが、明らかに社内の生産性が落ちると分かっていてもその風習は脈々と続いてきた。
現在は少し様子が変わってきたけれど、上司が無能なことには変わりがないように思う。
おかしくないか?
正社員神話が崩れ、実力社会になりつつある今の日本企業でさえ、無能な上司がはびこる競争力のない会社であふれている。
これには明確な理由がある。
2.ピーターの法則
ピーターの法則を知っているだろうか?
ピーターが出した「ピーターの法則」によれば、
会社員はみな、限りなく上席を目指してやみくもに働く習性がある。
わかりやすく同僚よりいい成績を残したいし、
わかりやすく上司にかわいがられて、
わかりやすく昇進したいもの。
成績を上げれば上げるほど、
上司の覚えめでたくかわいがられるほど、
同僚の中で一目置かれるほど、
昇進は現実のものとなる。
喜びは束の間、昇進と共にそれまでの仕事や人脈から離れ、別のフィールドや価値観の中で、あらたな業務に悩殺される。
それまではがむしゃらに頑張れば成績を残せたかもしれないが、いきなり「マネジメント」や「リーダーシップ」を求められても簡単に身につくものではない。そして、無能の烙印がおされるのだ。
皮肉なものです。。。😂
下積みを認められ主任に
営業成績トップで上にも下にも一目置かれ課長に
周囲との良好な関係づくりで部長に
そして、
部長になったとたん、無能になる。
これが誰しも、どこかの役職で起こることになり、
社内は無能な管理職であふれる。
この法則はとても分かりやすい。
どんなに会社の理念が変わっても、このスパイラルは変わらない。
「各層のポストは、自分の限界に達した人で埋め尽くされる」
これが、「組織は無能化する」ピーターの法則です。
会社という組織を変えることはそう簡単ではない。
無能な上司に自らがならない様に自己防衛するしかない。
ピーターはこの方法についてもこの本で明らかにしている。
3.ピーター流@無能な上司にならない方法
これがほんとうにおもしろかった。
創造的無能のすゝめと、ピーターは書いている。
具体的に言えば、
「適度な自分についての『疑惑』を組織の中で醸成し、自分が無能レベルに達する前に昇進を避け、昇進を断って、自分を有能レベルに留める」
というもの。
自分が実力を発揮できるポジションに居続ける努力をしろということです。
この努力についても、ピーターは明確に記載している。
-
職場で共同の結婚祝いを出すのを断る。
-
所定の休憩時間に休憩をしない。
-
同僚が外食をするときに自分だけは弁当を食べる。
などなど。
「非社交的な気候を組み合わせて用いることは、昇進の目を未然に摘み取るのに、ちょうど適量の疑惑と不信を醸成するのに効果がある。
つまり、変わり者になれとピーターは書いている😝
「優秀だけど変わってる人」・・・得なのか微妙にわからないところが面白い😂
こういう人、職場に一人くらいはいましたよね?
あの人はもしかして、ピーターの法則を知っていてこの作戦を実行していたのかもしれませんね!?
だとしたら、ちょっと遠巻きに眺めていたあの人は、実はものすごく勉強家で自己評価も適切にできる、誰よりも優秀な人だったのかもしれませんね?
と、思ったら、急にその人に興味がわきます。
もし、まわりにいたら、少しお話をしてみたい!
とはいえ、人の上昇志向を止めることはできません。
これを知っていても、実行できるのはごくわずかな人かもしれません。
昇進もしたいし、
変わり者にも見られたくない。
普通はそう思います。
しかし、限界点まで昇進して無能扱いされるのと、
限界点の一歩手前で有能扱いされるのと、
どちらがいいですかね?
役職で人を判断されがちな国民性ですから、やはり昇進を捨てきれない人が多いのもうなずけます。
われわれはプライドを捨てきれない、哀れな生き物かもしれません😅
4.終身雇用神話はまぼろし
海外ではそもそも終身雇用という概念はありません。
なので、今よりいい会社があれば転職するのが当たり前、
仕事ができない、もしくはやる気がない人はクビになるのも当たり前の世界戦です。
ひとむかしまえの日本では考えられないですよね💦
どちらがいいかはわかりませんが、終身雇用や、正社員神話に日本人は胡坐をかいてきたことは事実です。
有名企業に入社してしまえば、安泰だったんです。
そして、頑張って上昇しても無能化し、上昇志向の無い人はただ胡坐をかいて無能をさらけ出してきました。
そのつけがいままさにその世代に襲い掛かっているように思います。
海外では、このピーターの法則に倣い、昇進を断る風習もあるようです。(国によるかも)
昇進しすぎて現場から離れることで、顧客とのつながりが希薄になったり、実業務から離れてしまうことで、むしろ会社にとっていなくてもいい人材になってしまう場合があり、こういうポジションからリストラされる傾向があるからのようでした。
これを聞いて、それを実行できる国民性っていいなって、単純に私は思いました。
これを言える信頼関係が会社と職員にあるということですよね。
日本の会社で、そんな言葉を言える会社ってあるのかな?
そして会社はちゃんと聞いてくれるものですか?
想像がつかないんですよね・・・
何か断ったとたんに、雰囲気が悪くなったり、評価が下がったりするんじゃないかって、つい考えてしまうのは、わたしがずぶずぶのサラリーマン気質だからでしょうか?😅
5.物言わぬ会社員は卒業
わたしは地元の企業にしか勤めたことがないので、上昇志向とは無縁だったのですが、いつしか言葉が通じない上司と話すことを諦めていました。とにかく、自分のため、お客様のために頑張ろうって自分に言い聞かせていました。
会社になにかいう時は「辞める時」そう思っていたことを思い出します。
わたしはもう会社員は卒業したので、私が言う立場にはないかもしれませんが、いまだ会社員を続けている方には、対話すことを諦めないで欲しいなって思います。
そして会社も、社員の言葉に耳を傾ける姿勢があったらいいのになって思います。
むしろ、企業のほうが心配です。
優秀な人材はどんどん流動していく時代に突入しました。
社員のはたらきやすさや、上下関係の透明性を整備しないと、無能な輩しか会社に居なくなるかもしれませんね😚
それもまたよろし・・・😝