優れた起業家が実践する、成功に直結する思考法を明確に言語化してくれている、
”エフェクチュエーション 優れた起業家が実践する「5つの原則」”
という本をご存じですか?
彼女は、優れた起業家たちの意思決定における明確なパターンの存在を発見し、発表されています。
その思考パターンとは、戦略や計画よりも重要で、成功に直結してるとおっしゃっています。
興味深いですよね?
読んでいない人はぜひ一読いただきたいです。
ここでは、このエフェクチュエ―ションについて、わたしが個人的に最近考えていることを言語化してみたいと思います。
これ以降はネタバレになるのでご注意ください❣
目次
1.コーゼーションとエフェクチュエ―ション
まずはこの二つの違いを明確にしておきます。
◆コーゼーションとは
目的に対して最適な手段を追求する思考法
売りたい商品や、ターゲットが明確にあり、期待利益の予測、戦略計画を立て、実行し、目標を達成する、従来の経営学
◆エフェクチュエ―ションとは
目的でなく、手段を活用して生み出す効果を重視する思考法
すでに持っている手段や資源を活用することで「何が出来るか」を発想し、小さく、速やかに、許容可能な範囲内で実行し、コントロールによって望ましい結果を生み出す経営学
◆コーゼーションとエフェクチュエ―ション
このように、この二つは相対する思考法ですが、どちらかに傾倒する必要はなく、時と場合によって使い分けていくことが求められると、この本では紹介されています。
まさに、この使い分けや匙加減が勝敗を分けるような気がします。
このエフェクチュエ―ションとは、これまでの成功法則を覆す発想であり、現在のスピード社会や情報社会にマッチした法則であると注目を集めている反面、これまでコーゼーションを用いた経営や方針決定をされてきた人にとって、画期的かつ受け入れるのが困難な思考法ではないかと思います。
どこまでも予定調和を求めてしまう、臆病で恥辱に敏感な日本人には、損失可能な範囲内とはいえ、軽い気持ちで一歩踏み出すというアクションは、わりとハードルが高いように思います。
例にもれず、私も同じ気持ちです😅
とはいえ、
ここでまた足踏みしていてはさらに時代に取り残されてしまいます💦
大企業ではこの思考法を用いた経営は難しそうですが、中小企業や私のような個人起業家はこの思想を取り入れやすく、かつ、成功しやすいと思い、是非取り入れたい!と、勉強をしているところです💪😊
2.エフェクチュエーターになりたいけど・・・
以前、「エフェクチュエ―ターになりたい」という記事を書いていますので興味があればぜひ😊
エフェクチュエーターになりたい私は、この思考法について学びを深めたいと考え、引き続きセミナーに参加しています。
本も読み返し、セミナーにも参加していますが、なかなか腑に落ちない私。
エフェクチュエ―ションという思考法そのものには絶大な信頼と共感を覚えますが、では実際に自分に落とし込もうと考えると、
「・・・・・・」
なにも浮かびません😅
自分事として考えたとたん、頭が真っ白になっちゃいます😱
なにかピンとこないんですよね。
ひらめかない・・・
わくわくしない・・・
わたしはエフェクチュエーターになりたいばかりに、コーゼーションを用いているのではないかと思い始めました。
自分のなかの手中の鳥を探すファクターでさえ、
その鳥をどう生かしてどう利益に結びつけようか
利益を生めそうかどうか、
事業として成立するのか、
なんだったら、今の自分の事業にどう生かせるかなど、
どうしても考えてしまっています。
そこにひらめきやわくわくが無いんです😱
これではエフェクチュエ―ションとは言えなくないですか???
クレイジーキルトも同じです。
自分の手中の鳥を生かすのに都合のいい人や、相性のいい事業を、自分本位に探してしまいます。
これも、ついコーゼーションの思考になってしまっていたと感じています。
きっとサラスバシー女史が提唱したエフェクチュエ―ションは、
普通に考えたら協業しそうにない事業や異業種の人や、ごく身近な友人などとのなにげない会話や、思い付きで出た言葉やアイデアの中で、わくわくやひらめきを感じたときに、自然発生的にキルトが広がっていくのがエフェクチュエ―ション的なのではないかと思います。
わたしが感じていた違和感、
自分事として考えた時になぜかピンと来なくなってしまっていたのはこのせいだったんです。
この本は誰かれ構わず薦めたくなる良書ではありますが、
このエフェクチュエ―ションを使いこなす「エフェクチュエーター」になるのは、なかなか難しいと感じています。
まずは、自身の中に在る、常識を棄てないといけません。
3.エフェクチュエ―ションと禅
月並みではありますが、
シンプルに物事を見ること、
シンプルに自分の感情を感じること、
シンプルに動いてみること、
これがエフェクチュエ―ションなのではないかと思います。
ここで思い出したのは、「禅」。
禅とは、精神を統一して真理を追究する、坐禅修行をする禅宗をさす言葉です。
禅について書かれた文献はたくさんありますが、簡単に説明すると、自分自身の存在の真実を探すことといわれています。
そしてそれは「無」ではないかと言われています。
この世には、永遠に変わらないものなどないし、「私」という概念もない。
物事や個に執着する必要などないと悟りを開くと、物事をもっとシンプルに見ることが出来るようになり、生きやすくなる。
みたいな感覚なのだと思います。
わたしはまだ全くこの境地には達していませんが、この教えそのものはとても信奉しています。
私的で僭越ですが、
エフェクチュエ―ションとは、つまり「禅」なのだと思います。
物事をありのままとらえる。
無私。
これを追求することで、シンプルに生きることが出来ると思っています。
スティーブジョブズや野球のイチローも、この「禅」の思想を取り入れていたことで知られています。
きっと彼らは知っていたのでは?
シンプルが一番って。
わたしも、このエフェクチュエ―ションに感銘を受けた一人として、エフェクチュエ―ションと禅の二つの思考法を学びつづけて行きたいと思っています。
そして、真のエフェクチュエーターになるために、自分を信じて、シンプルに、アクション出来るようになりたいと思います😊
4.まとめ
いまできるアクションとして、まずは、人と会うこと、話すこと、感じることをためらわない自分で在るよう心掛けていきます。
本当はもっと書きたいことがあるけど、長くなったので今日はここまで。
また学びが深まったときにまたご紹介しますねミ★