銀行目線で見る「信用」と「実績」とは、私が思っていた「信用」と「実績」とは真逆で驚いた、私の実体験です。
サラリーマン大家さんには必要不可欠の「良い借金」をするためには、信用と実績がとても大事です。
そして、私たちが一般的に考える「信用と実績」と、銀行目線で見る「信用と実績」には大きな違いがあります。
1.お金を借りるのは悪いこと?
冒頭で述べたように、私は「お金を借りるのは悪いこと」と言われて育ちましたので、それまでお金を借りたことがありませんでした。
就職してからそれまで、大きな買い物は自動車くらいしかしたことはありませんでしたが、自動車ですら、現金を貯めてから購入していました。
山形県の田舎に住む私にとって、車は嗜好品ではなく、必需品です。
それでも、教えを守って頑なに、借金をせず、粛々とお金を貯め、貯金で買える車を選んで買っていました。
それが当たり前だと思っていましたし、無駄な利息を払わなくて済むので一番効率的にお金を使っていると、信じて疑いませんでした。
しかし、ある日、突然、目が覚める日が来ます。
2.お金を借りたいときに借りれなかった話
一流企業の倒産や業績不振による大量リストラ、さらにはM&Aや大量リストラなどで、労働者の正社員神話が崩れ、日本政府が副業(セカンドビジネス)を推奨し始め、老後の2千万円問題が勃発、さらにはコロナの蔓延で失業や働けないリスクを間近に感じた方も多いでしょう。
こうしてようやく、「お金」の使い方、増やし方にフォーカスし始める人が多くなってきたように思います。
とてもいい傾向だと思います。
わたしはもう少しだけ早く「お金」に興味を持つことができ、お金に働いてもらう方法をたくさん勉強してきました。
そして行き着いたのが不動産賃貸業でした。
いわゆる「大家さん」です。
様々な投資がある中から不動産を選んだのは、もともと建築の知識があったからで、わたしにとって一番リスクが低いと感じたためです。
しかし、大家さんになろうと思ってから、実際に大家さんになるまで、実に2年の月日がかかりました。
これが、借金をしてこなかったツケです。
わたしには借金をした「実績」がないため、信用がゼロだったのです。
言い換えると、借金をしたあと、粛々と毎月返済を続けた、もしくは続けている、ということが「実績」になり、「信用」になるのです。
3.「信用」と「実績」
冒頭で述べたように、私はそれまで、借金をしたことがありませんでした。
そして、公共料金や携帯電話、クレジットカードも含めて、滞納したことも一度もありませんでした。
会社員としてまじめに働き、高収入ではないですが定期的に決まった給与収入もありました。
それでも、銀行はお金を貸してくれませんでした。
これは本当に屈辱的な経験でした。
しかし、先輩起業家さんのお話を聞くと、当たり前の話だったのです。
自宅のリフォームローンや自家用車購入のためのローンなら、給与収入の有無や、滞納の有無で判断されるので、簡単にお金を借りれたのですが、事業用ローンとなると審査の基準はさらに厳しくなります。
そこには、目に見えない「信用」と「実績」が必要だったんです。
もし、それまでに自動車をローンで購入していれば、そのローンの返済を毎月継続して行っていれば、「実績」となっていたというのです。
幼いころからのいいつけをまもり、借金をせずに生きてきた私には「信用」も「実績」も皆無だったのです。
2年という歳月を棒に振ることは事業者としては大きな損失です。
これから事業を始める人、いつか始めたいと思っている人は、銀行の「信用」と「実績」づくりも含めた、起業の準備をお勧めします。
4.まとめ
借金をせず、働いて、稼いで、貯めて、使う。
これはとても美しく見えますが、お金の使い方としてはとても稚拙です。
お金を借りずにきちんと管理できること。
これは日本の銀行にとっては信用と実績には値しません。
銀行は、ちゃんとお金を返してくれる人にお金を貸すのです。
そのための「信用」と「実績」です。
そもそも、属性が高い(給与収入が高い・すでに資産を持っている)人には当てはまらないことかもしれませんが、これは、いわゆる属性が低い(給与収入が低い・資産もない)人でも、「信用」と「実績」があれば、お金を借りることができるということにつながります。
収入が低くても、だれにでも投資は始められます。
前向きにこの知識を活用してもらいたいものです。
5.空き家のお医者さんに相談しよう。
物件選びや修繕費の予測、資金計画など、なんでもご相談ください。
不動産賃貸業と言っても、いろいろなやり方があります。
あなたに合ったやり方、あなたに合った物件選びをサポート致します。
他にも賃貸業に関する記事をUPしていますので是非参考にしてください。
あなたの安定した賃貸業を応援しています☺