山形県庄内(鶴岡市・酒田市)での空き家再生・活用。補助金・節税のアドバイスをする空き家のお医者さん

不動産賃貸業的「良い借金」とは

不動産賃貸業的「良い借金」とは

借金は決して悪いことではありません。

お金を借りるメリットと、良い借金について記事にしたいと思います。

 

不動産賃貸業、いわゆる大家業は多額の初期投資が必要です。

賃貸物件を所有することから事業が始まるからです。

 

多額の初期投資が必要なため、多額の借入が必要になります。

自己資金を貯めてから購入する方もいますが、一般的には銀行から借入する方が多いです。

それは、お金がないから借りるわけではありません。

お金を借りるメリットが、実はあるんです。

 

 

1.自己資金で不動産を購入する人はこんな人

 

大きく分けると2種類です。

莫大なお金がある人。

お金の知識がない人。

です。

 

後者は意外ですよね。

 

莫大な自己資金がある方が節税のためにする賃貸業ならば、何も言うことはありません。

それはお金も知識もある人です。

ほんとうにうらやましい。

 

しかし、後者の、時間をかけてお金を貯めて、賃貸物件を現金で購入する人はお金の知識がない人です。

もしくは、お金の知識に自信がない人です。

銀行融資を利用するのはお金がないからだけではありません。

ほとんどの人にとって、借入をするメリットがデメリットを上回るからです。

 

お金の知識がある人ほど、有効に借入を利用しているのです。

 

 

2.貯金の時代は終わり、借金の時代が来た。

 

日本では「借金」を「悪いこと」「お金がない人がすること」と子供のころに刷り込まれます。

逆に言うと、「お金を貯めること」がとてもいいことのように教わります。

これは、とにかく軍事費用が必要だった戦争中に、国が取った政策のためだと言われています。

本当かは不明です。

 

郵便局(当時は国の機関だった)にお金を預けるとお金が増える。

郵便局の保険に入ると保障が手厚い。

という状況が、実際にあったのです。

 

当時はいまとは比べ物にならないほど、利息や保障が充実していました。

この時代の人、つまり団塊の世代から上の世代は、お金を貯めて増やしてきた背景があり、「お金を貯めるのがいいこと」と本気で思っているのもわからなくはありません。

 

しかし、今は時代が違います。金利が下がり、利息が減り、保険商品にも貯蓄性はなくなりました。

こんな時代はお金を貯めることにメリットはありません。

 

しかし、実際、「お金がなくてノンバンクから借金して自己破産」とか、「カードを使いすぎて身を滅ぼしていく人」も少なくありません。

こういう場合はもちろん「悪い借金」といえます。

 

では、「良い借金」とはなんでしょう?

 

 

3.「良い借金」と「悪い借金」

 

借金に良いも悪いもあるか!?

という声も、かつては聞こえてきましたが、お金に対する興味を持つ人が増えた現在では、この話を聞いて異議を唱えてくる人は限りなく少なくなりました。

 

  • 悪い借金とは・・・・・資産を生まない借金
  • 良い借金とは・・・・・資産を創るための借金

 

簡単に言うと上記のとおりです。

 

悪い借金とは前章で書いたとおりですが、対して、良い借金とはなんでしょう?

 

良い借金とは

例えば、あなただったらどちらがいいですか?

 

  1.  10年間お金を貯めて物件購入し、10年目以降は賃料収入を得る。
  2.  借金をして物件購入し、1年目から賃料収入を得る。

 

わたしなら迷わず2番を選びます。

実際の賃貸業はもっと複雑ですが、簡単に言うと、これが資産を創るための借金です。

賃貸物件はあなたに収入を与えてくれます。

おそらく返済が終わるまでは賃料収入のほとんどを借金の返済に回さないといけないと思いますが、返済が終わった時には、自己資金を持ち出すことなく、その物件はあなたの資産になりますし、返済後は賃料の全額があなたの収入になります。

つまり、賃貸物件を購入するための借金は、資産を生む、良い借金と言えます。

 

間違っても賃料収入を返済額が上回るような資金計画をしてはだめですが、無理のない返済計画を立てることで、賃貸業は確実に順調に拡大できます。

ただし、大事なのは、信用と実績がない人に、銀行はお金を貸さないということ。

日頃から銀行の信用を得られるよう努力しておくことも必要です。

そして、お金のない人、資金がない企業に銀行はお金を貸してくれません。

たとえば手持ちの資金があって、現金で物件を買えるとしても、出来るだけ借り入れで物件を購入し、手持ち金を残しておいたほうが、その後の物件購入の際にも有利ですし、万が一、修繕等である程度の費用が急に必要になっても安心です。

そして、借金の返済を続けていくことで、銀行からの信用は増していき、さらなる借り入れがしやすくなっていきますし、第三者から見ても銀行がお金を貸してくれる企業であるということは、信用できる企業であるという証明にもなります。

 

信用と実績に関してはこちらの記事で解説していますので参照ください→→→

 

 

4.まとめ

 

借金は決して悪いものではありません。

適正な融資条件と返済計画であれば、誰にとってもありがたいものです。

 

実際には借金したら利息がかかります。

物件を所有すれば管理費や修繕費などの経費も掛かりますので注意が必要です。

 

物件選びや購入後の修繕計画など、様々な角度からの資金計画と良い借金をすることで、より堅実な賃貸業を営むことができます。

 

怖いのは借金ではありません。

それ以前の、物件選びと資金計画が、より大事なのです。

 

 

5.空き家のお医者さんに相談しよう。

物件選びや修繕費の予測、資金計画など、なんでもご相談ください。

不動産賃貸業と言っても、いろいろなやり方があります。
あなたに合ったやり方、あなたに合った物件選びをサポート致します。

他にも賃貸業に関する記事をUPしていますので是非参考にしてください。
あなたの安定した賃貸業を応援しています☺

 

さくまさちこ

さくまさちこ

職人一家で生まれ育ち、自然と建築業界に身を置くようになってはや30年。
宅地建物取引士
賃貸不動産経営管理士
2級建築士
既存住宅状況調査技術者
住環境福祉コーディネーター2級
競売不動産取扱主任者
ヨガインストラクター
3つの国家資格と、その他の資格をいくつか持ち、 不動産に関する総合的な知識と経験を活かして、 お客様のお家のお困りごとをお伺いして、 資産を守るお手伝いをしています。

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