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🏡【保存版】身の丈大家さんのための「セルフ登記申請」ガイド

🏡【保存版】身の丈大家さんのための「セルフ登記申請」ガイド

この記事では、少しでも初期費用を節約したい人や、司法書士に頼らずに自分で登記したい方に向けて、登記の流れ・必要書類・費用・注意点を、身の丈大家の専門家がやさしく解説します。

 

◼️不動産登記とは

簡単に言うと、
「この土地や建物は、私のものですよ」と、国や第3者に正式に伝えるための手続きです。

つまり、不動産の「名札(なふだ)」のようなもの。
買ったり、もらったりした不動産は、自分の名前をちゃんと書き換えておかないと、誰のものか証明できないんです。

たとえば、家を買ったのに登記しなかったら…

☑ いざという時に売れない
☑ 相続のときに面倒になる
☑ 銀行から「あなたの持ち物じゃないですよね?」と融資を断られることも

登記されていない=持ち主として認められていないということなんです。

🧾 主にこんなケースで必要になります👇

  • 売買による不動産の購入(戸建て・マンション・土地など)

  • 贈与(親族間など)による名義変更

  • 離婚による財産分与(※今回は割愛)

 

🧾 登記簿には何が書かれているの?

法務局が管理する「登記簿(とうきぼ)」には、こんな情報が記載されています👇

  • 土地や建物の住所(地番)

  • 広さや構造(木造なのか、鉄筋なのか…など)

  • 誰が持ち主か(所有者の名前・住所)

  • 銀行からお金を借りて買った場合、その抵当権(ローンの担保)も記録

💡つまり、不動産の「身分証明書」みたいなものだと思ってください。

 

🌱 なぜ大家さんにとって登記が大切なの?

不動産賃貸業をするということは、不動産を「商品」として扱うということ
名義が自分になっていないと…

  • 家賃収入があるのに、資産として認められない

  • 売却時や融資時に、交渉が進まない

  • 修繕や火災保険の手続きも面倒になる

つまり、不動産登記=事業の土台
自分の資産を「ちゃんと自分のものにしておく」ことが、身の丈大家さんにとってとっても大切なんです。

 

◾不動産を購入したら「所有者移転登記」が必須

不動産の名義を変更するためには、「所有権移転登記」という手続きが必要です。

「中古の戸建てを買ったけど、名義ってどうやって変えるの?」
「リフォーム済み物件を個人間売買で購入。登記って自分でやっていいの?」
そんな疑問もあるかと思います。

通常であれば専門家に依頼する「所有権移転登記」ですが、実はご自身で申請することも可能です。

専門家に依頼すれば、当然、費用がかかります。
初期費用を抑えたい身の丈大家さんなら「自分で所有権移転登記」をして、費用を抑えることができることを知っておくことも大事です。

👛住宅ローンがない現金購入や個人間売買の場合、とくに自分で登記するチャンスです。

◾自力で登記するメリット

  • 登録免許税以外の費用を大幅に節約できる
    (司法書士への報酬は通常5万~10万円)

  • 書類の流れを知ることで、不動産の仕組みが深く理解できる

  • 低価格帯の投資物件(300~800万円台など)では、自己完結力がコストに直結!

とはいえ、手続きには一定の手間がかかります。
順を追って、やり方を見ていきましょう💡

◾セルフ所有権移転登記4ステップ

❶ 必要書類を集める
❷ 登記申請書を作成する(法務局の様式使用)
❸ 書類一式を法務局へ提出(郵送または持参)
❹ 登記完了後、登記識別情報通知などを確認

◾必要書類一覧(売買の場合)

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💰登録免許税の計算方法

固定資産評価額 × 2%(原則)
令和7年(2025年)3月31日までは特例措置で1.5%に軽減中(住宅用など条件あり)

🔍【例】評価額800万円の中古戸建て
→ 登録免許税 = 800万円 × 1.5% = 12万円

✅提出先と方法

  • 不動産の【所在地】を管轄する法務局へ提出(郵送 or 窓口)

  • 窓口提出の場合、受付で「登記申請です」と伝えるだけで案内してもらえます

💡「事前予約制」の**登記相談窓口(無料)**も活用できます。
下書きを持参して見てもらうのも安心な方法です。

📌自力登記の注意ポイント

🟠 登記識別情報(旧・権利証)の紛失
→ 売主側がなくしていたら「本人確認情報」など別手続きが必要に

🟠 契約書の記載不備
→ 不動産の表示(地番、家屋番号)や面積が登記簿と一致しているか確認を!

🟠 書類の提出先を間違えない
→ 購入した不動産の所在地が基準。居住地とは異なるので注意

◾ 自力登記にかかる費用まとめ

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🔸 合計:数千円〜5万円程度(不動産の価格によって変動)

🧑‍🏫専門家に依頼した方がよいケース

  • 初めての不動産購入で手続きに不安がある

  • 契約書の内容や登記簿と整合性が不安

  • 融資や登記期限が迫っている

  • 売主との関係性が浅く、手続きトラブルを避けたい

  • 調停・遺留分・未登記家屋などが絡む

  • 仕事が忙しく、手続きに時間が取れない

  • 売却や融資予定があり、確実に済ませたい

✅ 費用はかかっても、結果的にスムーズかつ安心

ちなみに
書士に依頼すると、5万円〜10万円程度が相場です。
費用はかかりますが、「安心してすべて任せたい」方には向いています。

◾ まずはやってみよう。迷ったら法務局相談もOK!

登記の義務化が進む今、自分で申請できる知識を持っておくことは大きな財産です。 最初は難しく見えても、一つ一つ書類をそろえていけば確実に前に進めます。

✅ 「後で困る前に、今動く」
✅ 「自分でやることが節約につながる」

そんな視点で、ぜひチャレンジしてみてください。

 

🌿まとめ

登記を通じて、不動産にもっと詳しくなろう。

不動産投資をするうえで、「不動産売買=登記」は避けて通れません。
でも、だからこそ、登記の流れを理解しておくと、
今後の物件購入や売却の際にとても大きな武器になります。

💡「登記って難しそう…」は思い込みかも。
書類の意味と順番がわかれば、意外とシンプルです。

特に、初期費用を抑えて資産作りを最短で行いたい場合には、初期費用を抑えられる、セルフ登記がおすすめです。

苦手意識を一旦置いておいて、一度はチャレンジしてみることをお勧めしています❣️

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さくまさちこ

職人一家で生まれ育ち、自然と建築業界に身を置くようになってはや30年。
宅地建物取引士
賃貸不動産経営管理士
2級建築士
既存住宅状況調査技術者
住環境福祉コーディネーター2級
競売不動産取扱主任者
ヨガインストラクター
3つの国家資格と、その他の資格をいくつか持ち、 不動産に関する総合的な知識と経験を活かして、 お客様のお家のお困りごとをお伺いして、 資産を守るお手伝いをしています。

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