空き家をただ所有し続けることにはデメリットしかありません。
中古住宅の需要が高まっているいまが、売却のチャンスです！
１．空き家の売却方法は大きく分けると5種類
- 空き家のまま売却
- 更地として売却
- 不動産買取業者に売却
- リースバック（人が住んでいる状態で売却）
- 価値を高めて売却
ここでは空き家の売却方法を紹介しますが、実際に売却方法を決定する際は、専門家へ相談することをおすすめします。
専門家へ相談する前に、どのような方法があるのか、それぞれのメリットや注意点を理解しておきましょう。
1. 空き家のまま売却
空き家を解体せずに、空き家付きの土地として売却する方法です。
空き家が築浅、状態が良いなどの場合はもちろん空き家のまま売却するのがいいでしょう。
空き家のまま売却するメリットは、解体費が不要なことと、売却までの期間を短縮できることです。
最近は、中古戸建てを購入してリノベーションする人も増えているため、そのような人をターゲットに売却できるでしょう。
デメリットは、思っているような価格では売れないかもしれないということです。
古家を購入する方はリフォームやリノベーションを計画しているものです。
できれば物件の取得費用を押さえて、リフォームやリノベーション費用に充てたいと購入される方は考えます。
価格交渉を希望される方も少なくありません。
価格についてはお互いの妥協点をすり合わせる必要があるでしょう。
2. 更地として売却
空き家を解体して、更地として売却する方法になります。
空き家の老朽化が進んでいる場合や、中古住宅の需要がない地域などは更地にするのも一つの手段です。
更地として売却するメリットは、ターゲットの幅が広がることです。更地として売却すれば、駐車場を始めたい投資家や店舗を構えたい法人などもターゲットになります。
更地として売却する際の注意点は、空き家付きの土地よりも固定資産税・都市計画税が高額になることです。
固定資産税・都市計画税は、宅地の場合、特例措置で税率が軽減されますが、更地の場合は税率軽減の対象外です。
また、空き家の解体には高額な費用がかかる可能性があります。空き家の解体を検討中の人は、早めに専門家へ相談しておきましょう。
3. 不動産買取業者に売却
不動産買取業者とは、不動産を売りたい人から直接不動産を買い取り、リフォームやリノベーションをして再度販売・賃貸する業者です。
不動産買取業者へ売却するメリットは、すぐに売却できることです。
通常の不動産売却では、不動産会社へ依頼後に売却活動で買主を探します。不動産買取業者は直接買い取ってくれるため、買主を探す手間を省けます。
反対に、不動産買取業者へ売却するデメリットは、価格が通常よりも安くなる可能性があることです。
通常の売却でなかなか買い手が見つからない場合や、とにかく早く売却したい場合におすすめです。
4.リースバック（番外編）
人が住んでいる場合や、売却後も住み続けたい場合はリースバックがおすすめです。
リースバックのメリットは建物を使用し続けながら、不動産の売却ができる点です。
そして、不動産市場の価格変動やメンテナンスコストのリスクをリース先に移すことができます。
デメリットは、売却後は賃料を支払わなければいけない点です。
リースバックの契約をする場合は、契約内容をしっかり確認する必要があります。
5.価値を高めて売却
これは人によりますが、リフォーム業者に知り合いがいないとか、相場がわからない、自分でリフォームするのが面倒という理由で、ある程度リフォームされている物件を好む方もいらっしゃいます。
そういう方に向けて、「すぐに住めるこぎれいリフォーム」をして売却することも一つの方法です。
それから、若い人に特に増えている気がしているのですが、お洋服やバッグを買うように、ショッピング感覚でお家を買いたい人もいらっしゃいます。
そういう方に向けて、「がっつりデザインリフォーム」をして売却することも一つの方法です。
この場合のメリットは、価格を引き上げられることです。
対して、デメリットは、売却まで時間がかかるということです。
２．まとめ
空き家は、所有しているだけでも固定資産税や管理の手間がかかるため、利用予定がない場合は売却することも一つの手段です。
空き家を売却する際は、自己判断で解体をせず、早い段階で専門家へ相談し、無駄な出費を抑えましょう。
また、空き家を売却する際の注意点や売却方法の特徴を事前に確認し、最善の売却方法を見つけてくださいね。
売却を急がないのであれば、少し手間と費用をかけて、買い手がよろこぶリフォームをして売却することも、一つの選択肢です。
その場合は、誰にでも好まれる貸家のようなリフォームよりも、絶対にこの家に住みたいと言ってくれる一人を思い浮かべてデザインするのがおすすめです。
お家は一期一会。
たったひとりに選ばれればいいのです。
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