怒りを感じることは決して悪いことではありません。上手にイライラと付き合う方法を学んできました!
1.怒りをコントロールできずに失敗している
いつも不機嫌な人
ちょっとしたことですぐに怒る人
いきなり大声で怒鳴り始めたり
人が嫌がる言葉で攻撃してくる人
まわりにいませんか?
その人は、怒りをコントロールできずに失敗している人です。
わたしは建築業界に身を置いてきて、言葉より先に手が出るようなタイプの職人さんたちの中でもまれてきましたので、たくさんそういう人に出会ってきました。
彼らは自分が受けたままを私たちにもしているだけで、悪気もありませんし、自分の気持ちを言葉で伝えられるほど、表現力が豊かではありません。
とはいえ、それを理由にしていいわけではなく、怒られた方は純粋に不愉快です。
かくいうわたし自身も、怒りという感情をコントロールできずに失敗した経験がたくさんあります。
自分事で言うと、上手に相手に伝えることが出来ず、怒りに任せて暴言を吐いて相手を傷つけてしまったことがたくさんあります。
その後の自己嫌悪は、怒りよりもさらに受け入れがたい感情です。
もっと上手に怒りを伝えられたらいいのにと常々思ってきました。
このように、わたしも怒りという感情をコントロールできない一人です。
わかっていてもコントロールしきれない、この怒りとはなんでしょう?
2.怒りとは
怒りとは、感情を表す言葉の一つです。
感情は10個。
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悲しみ
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嫌悪
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恐れ
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怒り
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自責
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恥辱
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嫉妬
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羨望
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愛
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幸福
上記の、1~4、9の5つは基本的な感情で、言葉を発しない動物も持っている感情で、怒りもここに入っています。
怒りは当たり前に感じていい感情で、怒りを感じないことの方が、むしろ怖いことなんだそう。
アンガーマネジメントでは、
1~4は、「受け止めるべき感情」
5~8は「手放すべき感情」
9.10は「しがみつかないようにすべき感情」
という風に分類されているようです。
ここでも、怒りは、受け止めるべき感情という意外な分類でした。
アンガーマネジメントでは、怒りを感じることは悪いことではなく、
自分がどれくらい困っているか、
自分がどうなりたいかによって、
マネジメントの必要も、人によってあったりなかったりするもののようです。
一般的に「怒り」と言っても、実際に分析してみると、実は別の感情の二次感情として「怒り」が出ている場合が多く、この場合は少し意味合いが変わってきます。
感情と向き合い、分析してみると、怒りとして発していた感情が、実は「困惑」だったり、「羨望」だったりするというのです。
その別の感情の伝える際に「怒り」として伝えてしまう。
というものでした。
そもそも、怒っていい場面ももちろんあって、その場合は、もちろん相手に怒っていることを伝えてもいいんです。
ただし、伝え方が問題です。
ついつい怒りを「大きな声」や「乱暴な言葉」で伝えてしまいがちです。
しかし、その伝え方では「なぜ怒っているのか」「どうして欲しいのか」は伝わりにくいです。
ほんとうに怒っているのならば、「なぜ怒っているのか」「どうして欲しいのか」をわかりやすく伝えることが本来は大事です。
では、なぜわたしたちは「大きな声」や「乱暴な言葉」で怒りを表現してしまうのでしょう?
3.怒りの伝え方
干渉してくる親にイライラ
仕事で無理難題を行ってくる上司にイライラ
ルーズなお金の使い方をするパートナーにイライラ
思い当たる相手、いますよね?
この結果、以下のような行動をとってしまいがちです。
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不機嫌になり、モノや人にやつあたり
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友達に延々と愚痴を言う
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ストレス解消でやけ食いや衝動買い
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言い返せずにストレスがたまる
無理もありません。
現代はストレス社会と言われているのはご存知ですよね?
常に携帯電話やSNSで誰かとつながり、便利な反面、ストレスでがんじがらめになっている人がたくさんいます。
怒りを感じやすい世の中なんです。
そのうえ、私たちは「怒り」の扱い方を教わったことがありません。
子供のころから「怒ること=ダメなこと」と植え付けられています。
おかしな先入観を与えられているせいで、怒りを感じることそのものが悪いことだと感じ、そんな感情を抱く自分が悪いと感じてしまいがちなんです。
でも、怒りを感じることそのものは当たり前ということを今日教えてもらい、少しは気持ちが楽になりましたが、では、相手にどうやって伝えるのが正解なのでしょう?
ありのままを伝える
これに尽きるのかもしれませんね。
感情をぶつけるのではなく、なぜ怒っているのか、
そして、相手にどうして欲しいのかを、明確に伝えればいいのだと思います。
では、もしその「怒り」が、実際には別の感情だった場合はどうでしょう?
4.認知行動療法
怒りを分析すると、全く違った感情が元になっていることが、実はたくさんあるんです。
たとえば
上司から仕事を頼まれた!(出来事)
この場合、頼まれた人はどういう感情になるでしょう?
「上司に認めてもらえるチャンス!」(認知)
と、ポジティブにとらえる人もいるでしょう。
もしくは、
「忙しいのに面倒だ・・・」(認知)
と、ネガティブにとらえる人もいるんです。
これはどちらがいいとか悪いとかいうのではなく、
受け取り方には人それぞれの癖があるということです。
この、同じ出来事でも受け取る側の「意味づけ」(認知)で抱く感情が変わるということを知り、自分がどういう認知の癖があるかをまずは分析しましょう。
そして、その出来事が本来自分にとってどういう感情をもたらしているのかを知ることで、相手にどんな言葉で何を伝えればいいかがわかってくるというものです。
上記の場合は、
「私は今たくさん仕事を抱えていて、余裕がなくて困っている」
と、上司に伝えたらどうでしょう?
上司は悪い気持ちになりますか?
あなたの評価が下がりますか?
そんなことはないはずです。
逆に、忙しいのにそうと伝えられずに無理をして仕事を引き受け、イライラしながら机に向かっているあなたを見て、上司はどう思うでしょう?
ひょっとしたら、頼まれた仕事はこなしているのに、なぜかあなたの評価は下がり、上司の機嫌も損なうかもしれません。
あなたはどちらになりたいですか?
わたしは迷わず「困っている」と上司に伝えたいです。
これが、認知行動療法というのだそう。
これが出来るようになったら、怒りを抱えている人たちも、いまよりもっと生きやすくなるような気がします。
この考え方がもっとたくさんの人に伝わっていくといいですね!
5.感情の対処法
怒りを感じることは悪いことではありません。
怒りとどう向き合い、怒りをどう伝えていくかが大事です。
感情に気づく→認知に気づく→対処法を増やす
最後の対処法というのが、マインドフルネスやストレスコーピングというものでした。
長くなったので、対処法についてはまた明日まとめますね。
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