山形県庄内(鶴岡市・酒田市)での空き家再生・活用。補助金・節税のアドバイスをする空き家のお医者さん

「家選び」は「生き方選び」どんなふうに生きたいか、から逆算する家づくり

家を探し始めると、いろんな人からいろんな基準があるのだと気付かされます。しかし、それを自覚している人はあんまり多くないんです。

駅から何分以内。
資産価値が落ちにくいエリア。
人口が増えている地域。

もちろん、大事な視点です。
でもわたしはいつも、もっと大事なことがあるんじゃないかな。
と、思ってしまいます。

あなたは、どんなふうに生きたいですか?

毎朝、子供をどんなふうに送り出したいか。
家族との食事はどんな風に取りたいか。
友人関係やご近所付き合いをどの程度重視するのか。

「どう生きたいか」が先にあると、家選びの基準が自然と決まります。
個人的には、『逆算』という言葉がしっくりくるとおもっています。

今日は、間取り・暮らしやすさ・資産価値の3つの物差しで家を選ぶための話をします。

 

「どう暮らしたいか」で、間取りを選ぶ。

資産価値より先に考えてほしいことがあります。
それは「毎日の暮らし方」です。

間取りは、家族の暮らし方をそのまま映し出す設計図。
正解はひとつじゃない。
あなたと家族の「こうしたい」から逆算して選ぶものです。

キッチンとダイニングの関係〜家族との距離感を決める〜

「料理しながら家族の顔が見たい」という方は多い。

そういう方には、対面キッチンやオープンキッチンが向いています。
子供が宿題をしているのを横目に夕食の準備ができる。
家族の会話が自然に生まれる。
リビング・ダイニングと一体感のある空間です。

一方、「においが気になる。キッチンはきっちり分けたい」という方もいます。

揚げ物や魚料理のにおいがソファやカーテンに染みつくのが嫌。
来客時にキッチンを見せたくない。
そういう方には、独立型キッチンや半独立型が合っています。

どちらが正解ということではなく、あなたがどちらの暮らしをしたいか、が答えです。

子供の動線〜「顔が見える家」にするか〜

「子供が帰ってきたとき、必ずリビングを通らないと自分の部屋に行けない構造にしたい」というご家族は少なくありません。

玄関→リビング→各部屋、というシンプルな動線設計。
子供が思春期になっても、親と顔を合わせる場面が自然にできる。
「今日どうだった?」が生まれやすい家です。

逆に、「家族それぞれのプライバシーを確保したい」「交代勤務のメンバーがいるので生活音を分けたい」というご家庭では、各部屋への動線を独立させた間取りが合っています。

夜勤明けで眠りたい家族がいるとき、生活リズムの違いがストレスになりにくい構造。一緒に暮らしながら、それぞれのペースを守れる家です。

家族の「これから」を想像してから、動線を選んでほしいと思います。

家事動線〜共働き家族の「時間」を守る〜

共働きで忙しい家族にとって、家事動線は毎日の時間管理に直結します。

たとえば
洗濯機から物干しまでが近いか。脱衣所・洗面所・浴室が一直線になっているか。帰ってきてすぐ手が洗える動線になっているか。キッチンからゴミ出しへのルートが最短か。

こういう「毎日のルーティン」がスムーズにこなせる家は、体の疲れ方が違います。間取り図を見るとき、実際の動きを頭の中でシミュレーションしてみてください。

LDKの広さ〜どんな暮らし方をしたいか〜

「友人をよく呼ぶので、ホームパーティーができるLDKにしたい」という方は、広めのLDKを優先すべきです。

10人以上が集まれるリビングは、普段の生活では持て余すこともある。
でも「人が集まる家にしたい」という価値観を大切にしている方には、そこが一番大事な要素です。

一方、「家で人を呼ぶことはほとんどない。それより個室の数が欲しい」というご家庭には、LDKよりも部屋数の確保を優先した方がいい。

LDKの広さは、どんな暮らし方をしたいかの宣言でもあります。

持ち家と賃貸、結局どっちが得なのか

これ、永遠に議論が終わらないテーマですよね。

「持ち家の方が資産になる」
「いや賃貸の方が身軽でいい」

どちらの意見もよく聞きます。

結論から言うと、どちらが正解かは人によって違います。

持ち家のメリットとデメリット

ローン完済後は住居費がほぼゼロになる。資産として売却・賃貸に出せる。リフォームが自由にできる。
修繕費・固定資産税が継続的にかかる。転勤・離婚・収入減など、ライフスタイルの変化に対応しにくい。

賃貸のメリットとデメリット

身軽。転勤や家族構成の変化に柔軟に対応できる。修繕費の心配がない。
払い続けても資産にならない。高齢になると審査が通りにくくなるリスクがある。

「どちらが得か」という計算より、「今の自分たちの状況にどちらが合っているか」を基準に考えてほしいと思います。

地方の家選びは「駅近」だけが正解じゃない

不動産の資産価値を語るとき、よく出てくるキーワードがあります。

駅から徒歩〇分。人口増加エリア。利便性が高い立地。

でも、庄内で暮らしている人間からすると、これだけで家を選ぶのはちょっと違うと思っていて。地方には地方の、大切な「価値の物差し」があります。

学区〜子供の環境を決める〜

お子さんがいらっしゃるご家庭では、学区によって学校の雰囲気も環境もかなり変わります。「あの学区に住みたいから、この物件を選んだ」というご家族も多い。資産価値の計算には出てこないけれど、子供が育つ環境を決める、とても重要な要素です。

駐車場〜地方では生活インフラ〜

都市部では「駐車場なし」の物件も珍しくありませんが、地方では車なしで生活することがほぼできません。何台停められるか、屋根付きかどうか、出入りがしやすいか。
これは毎日の暮らしに直結します。特に家族が増えると、駐車スペースの問題が思いのほか大きくなります。

雪〜庄内で暮らすなら避けられない現実〜

屋根の形状と雪の落ち方。隣地や道路への影響はないか。除雪スペースは確保されているか。融雪装置があるか。玄関から車までの動線で、雪に埋もれる場所はないか。
これを見落として購入した結果、毎年冬になるたびに後悔する。という話、東北では珍しくないんです。

「駅近かどうか」より「雪と駐車場と学区」の方が、東北の暮らしには直結していることがご理解いただけたのではないでしょうか?

光熱費という「見えにくいコスト」を設計(購入)段階で考える

家を選ぶとき、購入価格や家賃に目が行きがちですが、実は「住み続けるコスト」も同じくらい大事です。

特に東北の冬が長い地域では、暖房費・除雪費・雪対策の維持費が毎年かかります。

断熱性能

断熱性能が高い家は、暖房・冷房の効率がまったく違います。古い家と高断熱住宅では、年間の光熱費が数十万円変わることも珍しくない。住宅の断熱等級(UA値)を確認する習慣をつけてほしいと思います。

設備の効率

給湯器・エアコン・換気システム——設備の種類と年式は、毎月の光熱費に直結します。「設備が古い=ランニングコストが高い」と考えておいていい。中古住宅を購入するとき、設備の更新費用も含めて総コストを計算することが大切です。

太陽光・ZEH

太陽光発電やZEH(ゼロエネルギーハウス)仕様の住宅は、初期費用はかかりますが、長期的な光熱費の削減効果があります。補助金制度も活用できる場合があるので、新築・リノベーションの場合は一度確認してみる価値があります。

「資産価値」と「どう生きたいか」は別の物差し

学区も、駐車場も、雪の処理も、間取りも、光熱費も、資産価値の計算にはほとんど出てきません。
でも、毎日の暮らしには大きく影響します。

「資産として売れる家か」と「自分たちが気持ちよく暮らせる家か」は、別の軸で考える必要があります。

この2つがちょうど重なる物件が見つかれば最高です。
でも現実には、どちらかを優先する判断が必要になることも多いように感じます。

そのとき、「どう生きたいか」を先に決めておくと、判断がぶれません。

「暮らしの優先順位」を家族でしっかり話し合ってから物件を探す方が、後悔が少ないのでおすすめです。

買った後のメンテナンスが資産価値を守る

どちらの物差しで選んだとしても、買った後の「維持」が家の価値を左右します。
定期的な外壁塗装、屋根の補修、設備の更新など、
維持管理を続けることで、建物の状態を保てます。「壊れてから直す」より「壊れる前に手を打つ」方が、長い目で見て安くつくことが多いんです。。

修繕費の積み立ては月1〜2万円程度を目安に。
コツコツ続けることが、長期的な資産価値を守る。

まとめ

家を選ぶとき、大切な視点を4つにまとめます。

①「どう暮らしたいか」を、間取りに落とし込む
キッチンとダイニングの関係、子供の動線、家事導線、LDKの広さ。
全部「どう生きたいか」の反映です。

②持ち家か賃貸かは「得か損か」ではなく「ライフプランに合っているか」で選ぶ
今の家族の形と将来の変化を踏まえて判断する。

③地方には地方の価値の物差しがある
学区・駐車場・雪の処理。
毎日の暮らしに直結する条件を、資産価値と同じくらい大切にする。

④光熱費という「住み続けるコスト」も設計段階で考える
断熱性能・設備の効率・補助金活用。
長期的なランニングコストまで視野に入れる。

家は、数字だけで選ぶものじゃないと思っています。

その家でどんな毎日を過ごしたいか。
そこから考え始めると、選択肢が自然と絞られてきます。

あなたにとっての「ちょうどいい家」が見つかりますように😊

今日の記事はここまで。
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さくまさちこ

職人一家で生まれ育ち、自然と建築業界に身を置くようになってはや30年。
宅地建物取引士
賃貸不動産経営管理士
2級建築士
既存住宅状況調査技術者
住環境福祉コーディネーター2級
競売不動産取扱主任者
ヨガインストラクター
3つの国家資格と、その他の資格をいくつか持ち、 不動産に関する総合的な知識と経験を活かして、 お客様のお家のお困りごとをお伺いして、 資産を守るお手伝いをしています。

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