アットホーム(株)による「住まい探しと防犯意識の実態調査」の結果が発表されました。どんな結果が出たのか、ご紹介し、大家さん的な視点で紐解いてみたいと思います。
1.調査対象は「防犯を意識して住まい探しをしたひと」
不動産情報サービスのアットホーム株式会社さんでは、過去2年以内に防犯を意識して住まい探しをし、現在賃貸物件で一人暮らしをしている19~80歳の男女を対象に、防犯意識や住まいに求めること、不動産会社に求めることに関する調査を実施し、その結果が公表されました。
その記事がこちら。
住まい探しと防犯意識の実態調査
防犯を意識して住まい探しをした人の中でのアンケートなので、全体としての結論ではないけれど、そこは目をつぶりましょう。
2.高まる防犯意識
わたしは田舎に住んでいるのでさほど防犯は気になりませんが、もし、都市部に暮らすことになったら・・・
やはり、防犯対策はとても重要になると思います。
もちろん、治安の良い地域に住まいを持ちたいですし、お家自体のセキュリティーもなにかしら対策すると思います。
ひとりぐらしの女性や、お年寄りならば、なおさら防犯には気を遣うでしょう。
と、ぼんやりと考えますが、今回ははっきりした数字で公表して下さっているので見ていきましょう。
この情報は身の丈大家さんにとって、とても重要な内容になります。
この調査結果をもとに、物件選びや設備の導入、そして家賃設定も検討していきたいものです。
3.入居者募集はこだわりが強い人がターゲット
防犯に限らず、こだわりが強い人の方が、入居者募集の際はターゲットに設定しやすいんです。
こだわりの部分を満足させてあげればいいからです。
築古不動産を扱う、身の丈大家さんにとって、ターゲットを絞らずに、やみくもに入居者募集をしても、入居付けは厳しいんです。
やみくもに修繕費をかけてお部屋を綺麗にしても、選ばれるとは限りません。
綺麗な物件はたくさんあるからです。
結果、修繕費をかけた上に、賃料を下げて入居募集をする。
なんていう大家さんもお見掛けします。
そうなったら・・・
たとえ”失敗しない大家業”とは言え、初期費用の回収により多くの時間をかけることになりますよね。
それではおもしろくありません。
それよりは、できるかぎりコアなターゲティングをすることで、修繕費を押さえたり、むしろ賃料を上げられる場合すらあるんです。
この防犯対策も、ターゲティングのひとつとして有効だということが、この調査の結果で明らかになったかと思います。
4.物件選びと、施設整備のコツ
この場合、防犯をひとつのターゲティングだとして考えていきます。
防犯を気にされるかたのお部屋探しの立地条件はこんな感じでしょうか?
・治安の良い地域
・夜道が明るい
・ある一定の人通りがある
・死角の有無
物件選びは、入居者さんの目線になって選ぶのがもちろんベスト。
ただし、すべての条件を揃える必要はなくて、防犯を重視する人の中でも、さらにターゲットを絞って考えると、より選びやすいのではないかと思います。
そして、施設設備のほうはというと、こちらは様々な方法で防犯対策が可能です。
・防犯カメラ
・TVモニター付きインターホン
・オートロック
・宅配ボックス
・ディンプルキー
など、あげればきりがないほどです。
しかし、この全てが必要だというわけではありません。
男性と女性でも求める防犯設備が違いますし、年齢でも変わってきます。
どんな人に住んでもらいたいかによって、取り入れる設備を決めるのもいいと思います。
さらに、今回の調査では、防犯のためにほしい住まいの条件・設備について、家賃に上乗せしても良いと思う金額の平均も出してくれています。
どの設備を取り入れることが家賃上乗せがしやすいのか、設備投資の金額と併せて導入を検討したらいいと思います。
5.まとめ
大家塾では何度も話していることですが、
「たった一人に選ばれればいい」
「万人受けする必要はない」
どんな人に、いくらで貸したいか。
そのために効果的な設備は何か。
費用対効果を見極めて考えたいものです。
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